あなたの大きな背中には
ちいさなホクロがありました
私の涙を知っている
淋しいホクロがありました
グラスのお酒をのみほして
人差し指で眼をおさえたら
想い出映画の幕が開(あ)く
線路づたいの坂道に
朝顔の鉢が続いてる
あなたと暮した街でした
あなたの大きな背中には
ちいさなホクロがありました
あれほど愛した二人でも
他人以上に冷たくなれる
人って本当に 不思議です
たったひとりの引っこしで
トラックの横に乗った時
心の扉を閉めました
あなたの大きな背中には
ちいさなホクロがありました
若さという名の傷のよな
淋しいホクロがありました
私の涙を知っている
淋しいホクロがありました