エトランゼ

エトランゼ

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真っ赤なパスポートが
毛布の中 こちらを見ている
四角い窓から滑り込む
生まれたての日差しが肩を撫でた

ここにはわたしを知る人はいない
電波もない 空の彼方

あなたから はぐれて今はただ
名前さえもないエトランゼになりたい
気が向いたら絵葉書を送るわ
暑い風と甘すぎるジュースに
孤独がほどけた頃

ざわめくエアポートは
歩き出せば 異国の匂い
誰もがそう宿木の鳥
少し経てば どこかへ飛び立ってく

秘密も未練も置いてゆきましょう
身軽なことが バカンスのマナー

後先も気にせず今はただ
日に焼けて笑うエトランゼになりたい
照り返す真っ白な迷路を
抜け出す頃またとないサンセットビュー
運良く出会えるかも

小さな昨日 小さなわたし
遠く眺めれば愚かでかわいい

あなたから はぐれてやっと今
自由の素敵さとさみしさを知れたから
でたらめな絵葉書を送るわ
暑い風と甘すぎるジュースに
ほどけた心のまま
心のまま