お上り娘(おのぼり娘)

お上り娘(おのぼり娘)

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わしが国さは北国で 山また山の山奥に
兎と熊とが 時折は 悪サをする様な 村ダンベ

村の娘も数あるが おめェみてェな器量好し
こんな山サで うずもれて 一生つぶすにゃ もってえねえ

あら そんなことねえと云ったけど 心はやたけの夢心地
あの山越えて 里越えて 初めて乗った 汽車の旅

東京銀座に出てみれば 広告塔からバス 電車
耳ん中まで ガーンとして よくまあ つんぼにならねえな

道行くメノコはけったいな 帽子をかぶって厚化粧
若い男と手を組んで 作り笑いが気味悪い

きれいな着物がならんでる 村の土産にゃ丁度いい
これは何だと 聞いたらよ ネマキ と云うにはあきれたね

やがて日が暮れ眠くなる どこの家さへ行ったって
じろじろ人を見下して なんにも無いよ と突っけんどん

眠くはなるし腹はへる 泣きべそかいた その時に
泊まるとこなら ついといで やさしく云った人がある

飯を食わせてくれた上 きれいな着物を着せてくれ
あったけえフトンの四畳半 そこで男は変な目つき

そこで男は変な目つき いやだ と云ったら すごい顔
叩き売るぞ と脅かされ さては とオラア気がついた

都に住むと人の云う 娘売ります 周旋屋
そこで よくよく顔見たら わしが村さの顔なじみ

合わす顔がねえったって これじゃあんまり情けない
着物は土産に貰っとくぞ スタコラサッサと ふるさとへ
スタコラサッサと ふるさとへ