幼気な瞳だけ
君はまだ今も嘘をつけずに
分かってる
気紛れなあの虹のまねをしてみただけ
浮かんでる 雲の向こうに
遠ざかる夢を描いて
石をなげうつうしろ姿に
声をかけるけれどうまく言えなくて
涙溢れる
思い出や記憶さえ
溜息のように消えてゆくのに
君はまだ 目を伏せて
言い訳も言えず 耳を塞いで
訪れた物語のラストシーン
腕を開いて飛び込んでゆく
黒い茨の刺さる林を抜ける
裸体を高く広げて飛び込んでゆく
強い光を浴びて 燃え尽きる
素晴らしい出来事の
その後にかかる虹を見たくて
君はまた嘘をつく
そして朝を迎え白い靄の中で
ひとり 微笑む