仮面男

仮面男

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動けなかった
明かりも点けず
後ろ手にドアの鍵をかけた
薄暗い部屋
脅えるように 顔に手をあてた

床に滑り落ちる仮面を見つめながら
僕はそれを踏み潰した

襲いかかる 見えない渦に
何もかもが呑み込まれてく
崩れそうな僕の心が
叫び続けて息もできない

いつからだろう
幼い僕は 服を着るように仮面を付けた
クラスの中で 家族の前で
素顔を隠した

疑うことを覚えて 大人になるたびに
僕の顔は 歪んでゆく

身体中に焼きついている
数え切れないほどの言い訳
強く強く擦ってみても
痣に変わって 消えてくれない

「どうせ夢なんてシャボン玉さ…」
僕の中の大切なものが
ひとつ、またひとつ こぼれ落ちてく

嘘も自由も手にした街で
生きるために手に入れたのに
僕は今日も仮面の下で
ひとり涙流すよ

襲いかかる見えない渦に
何もかもが呑み込まれてく
崩れそうな僕の心が
叫び続けて息もできない