長江(ちょうこう)は 野に横(よこた)はり
青海(あおうみ)は岬にうたふ
国どころ越前若狭(えちぜんわかさ)
たたなはる山しうるはし
白雲やそこになびかひ
白波やかしこにあがる
遠き世を今もさながら
悠久(ゆうきゅう)のときこそうつれ
秋の日の垂り穂豊かに
いや足らふ海のいろくづ
機杼(はたおさ)の音も幸(さき)はふ
うまし国越前若狭
こゝにして新らしき世は
ふるき世に替(かわ)りて興(おこ)る
あなさやけ天(あま)つ日のもと
新墾(にひはり)の道はるかなり
その道のはるかなれこそ
いざ歌をうたはな今日(きょう)し
十余郡(じゅうよぐん) 四市(よんし)の民ら
わきてその若人らはや