「またね」と手をふってる
あなたの後ろの空に浮かんだ真黒い雨雲は
風が運んでくれるけど
いつも見慣れている白いテーブルの上
昨日の読みかけの小説は終わりがくると知ってる
鳥が空を羽ばたくように気ままに過ごすのあなたがいない夜は
ほんの少しの孤独を部屋の隅において ねぇそっと羽を休めるの
「君だけ」と抱きしめてるあなたの後ろの壁
執拗に大きな音をたてて針は進んでいるから
いつも触っているあなたの膝のウラを
この夢がずっと続いて欲しいけど時間は過ぎてゆくの
時計の針が止まるようにいつも願っているのあなたと会えない時は
あっという間の物語を記憶に刻んで ねぇそして誰も知らない
月影の果実の毒がカラダにまわる頃
ふたりの愛が終わるというのなら
誰より近いと思っていても
2時間後にはあなたは遠くへ行くの
鳥が空を羽ばたくように気ままに過ごすのあなたがいない夜は
ほんの少しの孤独を部屋の隅において ねぇもっと高く飛びたい
あっという間の物語を記憶に刻んで ねぇそして誰も知らない