草枕

草枕

このアーティストが好きなユーザー
この曲の表示回数 33,604
 
寂しさに耐えかねて 窓をあければ
西に傾く月影に 蒼くふちどられて浮浪雲
遠くで枕木が 旅をかぞえている

渡り鳥が南の空をめざして
帰るあてのない旅に出る オリオンの胸かすめ乍ら
凩よ息を呑め かばうように虫の音

よろこびの中に かなしみがあるように
かなしみの中から よろこびが生まれる

長い坂道があり そこで生まれて
営みを重ね生きて来て 振り返りもせず歩き来て
いつしか気がつけば そこもまだ 坂の途中

思えば人と出会い いつか愛し合い
疑いそして憎み合い 許し合いまた 愛し合い
見失いめぐり逢い 全て 草枕

よろこびの中に かなしみがあるように
かなしみの中から よろこびが生まれる

東の空にやがて朝が生まれる
夜はかならず明けてゆく 傷も必ず いえてゆく
転んでも倒れても そこもまだ 坂の途中