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LIVE REPORT

ギターウルフ

『ツアーマグマ2013』

2013年04月18日
@代官山UNIT

ロック=“熱”。そんなことを嫌というほどに体感させられたライヴだった。快作『野獣バイブレーター』を引っ提げての『ツアーマグマ2013』ファイナル@代官山UNIT。セイジ(Vo&Gu)のビール一気飲みを合図に、怒濤のロックマグマがドロドロと流れ出す。汗だくでフレーズごとにポーズをキメ、唾を飛ばしながら絶叫するセイジ。それにフロアが呼応。いつしかトオル(Dr)の刻むビートとU.G(Ba)の野太いベースもグイグイとトルクを上げていく。この連鎖反応こそがロックだ! 「バッティングセンター」では、ギターをバットに見立ててフロアにボールをノック!(笑) 初のマイナーコード曲「サファイヤCITY」で見せたシットリ感も今回の見どころのひとつと言えるだろう。
アンコールで登場したセイジの手にはほら貝! ブォーッと吹き、“戦だーっ!!”。「マグマ信長」で場内も戦国シェイキン! ギターウルフ流青春賛歌「高校生アクション」では、高校生を舞台に上げ、校歌を歌わせた揚げ句、ステージ上で四つん這いに。人間ピラミッドの頂点に君臨するセイジの姿が神々しい! ラスト「SF トーキョー」で締めた後、セイジが単独で再登場し、「アイ・ラヴ・ユー、OK」をギター1本で熱唱。感動的に締めるはずが“照明当てろ! コードが見えない!”(笑)。どの場面もギターウルフのライヴ恒例の鉄板芸だが、毎回初めて目にした時のような衝撃と高揚感を与えてくれるのは、毎回尋常ではない彼らの“熱”が伝わってくるからだ。一音一音、一挙手一投足にこれほど魂と熱がこもったロッカーが、今の日本に何人いるだろうか。