奥田民生(Oしゃん)と真心ブラザーズのYO-KING(スパ de SKY)と桜井秀俊(THE EARTH)が組んだ、地球三兄弟。ツアー終盤に差しかかったZepp DiverCity Tokyoでも、この3人ならではの自然体と遊び心が満載の楽しいステージとなった。のっけからOしゃんはドラム、スパ de SKYはベースをプレイし、フロントでTHE EARTHが歌う「すっごい汗」。サポートメンバーの奥野真哉(Key)と伊藤大地(Dr)が加わると一応ベースはOしゃんに落ち着くが、曲によってはスパ de SKYがベースに周り、中盤と終盤ではTHE EARTHがバイオリンを披露するなど3人の器用なプレイヤーぶりを発揮する。だがそれも余興と言わんばかりに、ユルユルな会話をしながら曲を進めていく。Oしゃんとスパ de SKYがTHE EARTHをイジるという構図で、スパ de SKYとTHE EARTHが馴れ合うと“こら真心!”とOしゃんが突っ込むというのもお約束。そんな楽しい雰囲気でオリジナルアルバム『バーベアマン』からの曲に加え、奥田の「MOTHER」をスパ de SKY が、真心ブラザーズの「サマーヌード」をOしゃんが歌ったり、ジミ・ヘンドリックスのカバー「Purple Haze」で有名なギターを燃やすシーンを真似したり、「ナイスショット!」でゴルフウエアになったTHE EARTHが西城秀樹の「傷だらけのローラ」では金色のジャンプスーツに着替えて熱演したりと、音楽への愛と笑いを織り込んだパフォーマンスも彼ららしい。「イージュー★ライダー」では3人が歌い合い、会場は大歓声に包まれた。アンコールまで2時間強、また観たくなるステージだった。