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LIVE REPORT

奥 華子

奥 華子 渋谷C.C.レモンホール

2007年04月21日
@渋谷C.C.レモンホール

2ndアルバム『TIME NOTE』を中心に構成された、奥 華子の2度目となる渋谷C.C.レモンホールでの公演。広いステージにはキーボードとグランドピアノだけが置かれ、シンプルな照明に照らされ登場した彼女はピアノの前に座ると、一人一人を確認するようにゆっくりと客席を見つめていた。そして「タイムカード」でライヴはスタート。大きな会場に流れるピアノの音、声、メロディーのひとつひとつを噛み締めて、丁寧に紡いでいきひとつの楽曲に完成していく。曲が終わるや否や会場の所々からすすり泣く声が聞こえた。ライヴの終盤ならともかく、1曲目からこの状態だ。観客は、誰もが共感できるリアルな詞世界に引き込まれ、優しい音色に包まれていた。心が徐々に丸みを帯び、刺々しさがなくなっていく。そして柔らかい空間に誰もが安心して身を預けているように感じた。しかし、デビューシングルでもある「やさしい花」では、今までにないほどの力強さがあり、ピアノひとつで様々なカラーを引き出してくる彼女のシンガーソングライターとしての本領を感じ取れた。アンコールを含む全17曲が終了した時、ストリートライヴと同じく気取らない、素のままのステージングを見せてくれた彼女に観客は温かい拍手を送り続けていた。そして公演終了後、今回のライヴの様子が初のDVDとして7月18日に発売されることを告知。 さらに今回のライヴでさらに力をつけた彼女が、5月13日には大阪城音楽堂にて、奥 華子史上最大の無料ライヴの開催も決定したとか。ゴールデンウィークで疲れた五月病の体を、初夏の心地良い気候の中、彼女の歌で吹き飛ばそう。