今日は一体どんなパフォーマンスを観せてくれるのだろうかと、期待に満ちた会場。1曲目「嘘になっちまうぜ!!」の演奏が始まるや否や、会場のテンションが一気に上がった。拳を上へ突き上げる者、ダイブに走る者、踊り出す者...おのおののスタイルでニューロティカの音を感じている。メンバーたちも“ロティカ節”をこれでもかと言わんばかりに観せつける。その姿はとても楽しそうで、特にステージの上を走り回るアツシ(Vo)の姿は、無邪気な子どもみたいだ。勢いだけでなく、しっかりとしたメッセージ性のある楽曲の数々に、会場中がどんどん元気になっていく。そしてライヴ中盤には、長年親交のある関西を中心に活動しているスカパンクバンドのGELUGUGUからAZU(Tenor saxophone)とFUJI(Trombone)のふたりも23周年を祝って大阪から駆け付け、メンバーと一緒に「足踏みかませ」などを披露。世代、性別、アーティスト、観客を問わず、その場にいる誰もが大はしゃぎした。 アンコールではトレードマークのピエロ姿から大きな耳のヒーロー姿で88ライダーと称し登場したアツシに、会場がどっと沸く。ライヴの定番となった“ひとつ、恋愛禁止!”“ふたつ、メール交換禁止!”“みっつ、お持ち帰りOK!”のインパクト大の出だしから始まる「東京ハレンチ天国」では、3回目のアンコールにもかかわらず、一番の盛り上がりを見せたのではないだろうか。観るたびに元気を与えて、いつまでも音楽に磨きをかけるニューロティカは正真正銘のエンターテイナーだった。