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LIVE REPORT

SHAKALABBITS

『第六回釈迦兎寄合』

2008年05月04日
@赤坂BLITZ

“第一回釈迦兎寄合をやった時と気持ちは何ら変わらないよ”。 今回で6回目を数える当イベントだが、UKI(Vo)はライヴ中盤のMCでそう語った。SHAKALABBITSは来年の2009年、バンド結成10周年を迎える。ベスト盤もリリースし、バンドとして10年選手となるわけだが、その勢いはより加速し、深みを増していくように感じた。 開演前からSHAKALABBITSを呼ぶ歓声が会場に響き渡る。暗転すると、一気に観客はステージ近くに押し寄せ、メンバー登場により歓声はさらに大きくなる。序盤は「Pivot」「GO」など、ファストでキャッチーなパンクサウンドでもって、オーディエンスの興奮を煽っていく。フロアでは自然と観客同士がサークルを作り、また、自ら用意したであろう紙ふぶきを毎曲ごとに舞い散らせたりと思い思いの方法でライヴを楽しんでいた。 この日のライヴではバンド自らの足跡を確かめるかのように、「CROSS THE BORDERS」や「SAD COWS SONG」のような懐かしい楽曲も披露された。当時の衝動を蘇らせ、これからの一歩踏み出すためにこれらのセットリストはセレクトされたのだろう。ファンからはどよめきにも似た声が上げられ、再び紙ふぶきが舞い、それはこれからのSHAKALABBITSの旅路を祝福するかのように僕には感じられた。 KING(Ba)のMCでは人が生きていく上で出会うキーパーソンの話をし、ファンのみんなはSHAKALABBITSにとってのキーパーソンでもあるんだと宣言する。それをUKIがつなげ、ファンのみんなからいつも刺激を受け、それは生きていくスパイスになっていると告げ、次曲の「spice」へ。ファンを常に大切にし、バンドとのシンパを広げながら活動してきた彼らであるから、その言葉にオーディエンスも歓声を挙げながら、共にライヴを盛り上げていく。そして、終盤では「ROLLIE」や「MONSTER TREE」といった代表曲が演奏され、会場全体の大合唱で温かい熱気が作られていったのだった。熱気が上昇する一方で、それを心配したメンバーは観客に水を配る。その水を分け合い、再び肩を組み、共に歌い合うファン。メンバー、ファンのそれぞれの顔には笑顔があり、そんな光景を見ているとこの会場にいる人全てでSHAKALABBITSと言えるのではないかと思うくらいの温かさと熱さを感じたのだった。

SET LIST

試聴はライブ音源ではありません。

  1. 現在ツアー中のため、セットリストの公表を控えさせていただきます。