1998年11月21日に19(ジューク)でメジャーデビューを果たしてから、ちょうど10年。3B LAB.☆Sのデビュー日でもあり、ソロデビューの日でもあるという、この記念すべき日に行なわれた『健治祭』は、まさに“祭り”だった。まずは3B LAB.☆Sとして登場するや否や、1曲目から熱いライヴを繰り広げられる。パンキッシュなサウンドが客席のテンションを掻き立て、加速度的に熱狂させていく様は圧巻である。そして、そのままクールダウンすることなく、人間味のあるハートフルなロックナンバーで会場を盛り上げた。 続いては、ソロタイム。最初に“19ばかり歌うから”と宣言した通り、客席からのリクエストにも応えながら、19時代の楽曲を中心にアコギ一本で弾き語っていく。「二子玉アイランド」では3B LAB.☆Sのベーシスト千葉貴俊もアコギで参加し、スラップ等を織り交ぜたバトルで場内を沸かせると、現在の健治のスピリッツが詰まった「PunkFolk?夢のつづきを?」を熱唱。その後も初めてライヴで歌うという「炎」など思い入れ深い楽曲たちを歌い上げた。 アンコールのステージでも19の「たいせつなひと」を3B LAB.☆Sでカバーしたり、前日に作ったばかりの曲をキーボードの弾き語りで聴かせるなど、スペシャル感が満載! そんな『健治祭』で感じたのはファンを“ファン家族”と呼ぶ健治と客席の絆の強さだった。会場内には終始アットホームな空気が流れていて、みんなで10周年の記念日を祝っていたし、さらなる10年に向けて全員一緒に歩み始めたことも見て取れた。