5月27日にメジャーデビューを控える、彩冷える-ayabie-。インディーズツアーの最終日、キャッチーな楽曲と見応えのあるステージングに磨きがかかり、早くもメジャーを意識した気合いが感じられた。 打ち込みとバンドサウンドが融合する「TheMe」からスタートしたライヴは、軽快なメロディーに合わせて色鮮やかに変化する照明がより楽曲の持つ世界観を盛り立てるなど、視覚からも楽しませてくれる。また、歌謡曲テイストの「ハレノヒ」で見せる妖艶な彼らの振る舞いに心惹かれてしまう...キャッチーで聴きやすいだけでなく、彼らの楽曲は観客のいろんな感情を刺激するのだ。メジャーデビュー曲となる「会いたくて」も“会いたくて ただ会いたくて”というサビ、葵(Vo)のささやくような物悲しげな歌声が耳に残った。「七色の空のオクターブ」で本編は終了するも、まだまだライヴは終わらない。アンコールでは、男女のすれ違いを歌った「桜舞う季節に」に観客は酔いしれたり、新曲では初めて聴くにもかかわらず自然とリズムに合わせて踊る姿が目立った。 さらにダブルアンコール! 今日が誕生日だという葵に内緒でメンバーがケーキを持って祝福する場面も! せっかく次の曲へいく気だったのにと口にはするものの、本人の表情からは笑みがこぼれていた。微笑ましいバンド愛も十分に堪能できたところでツアーの幕は閉じた。 ライヴ終了後“お前らも全力でついてこいよ”と力強い言葉を残し、彩冷える-ayabie-は新たなフィールドへ突き進むのだった。