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LIVE REPORT

UNISON SQUARE GARDEN

『UNISON SQUARE GARDEN ワンマンライブツアー 2009’冬 “QUATTRO SQUARED”~テンポアップのクアトロ4DAYS~』

2009年12月16日
@渋谷QUATTRO

アルバム『UNISON SQUARE GARDEN』を引っ提げた前回のツアーで赤坂BLITZワンマンを大成功させたとあって、クアトロは当然、超満員。熱い! いつものSEで登場する3人に“オー!”とも“ホー!”ともつかない狂喜の歓声を上げるオーディエンス。臨戦態勢の整ったファンに爆音の「マスターボリューム」が降り注いだ。今宵のユニゾンはド頭から攻める! だが、単に気を吐くだけのパフォーマンスではなく、歌、演奏にはメリハリがあり、楽曲の最新型を見せるようなインプロビゼーション的な展開...。常にライヴで曲の持つ力の最大瞬間風速を吹かせる彼らには毎回のことながら圧倒される。「サンポサキマイライフ」の間奏ではメンバーそれぞれがフロントマンかのように暴れ、ユニゾンとは何たるやを主張する。斎藤宏介(Vo&Gu)はエモーショナルな歌でもって彼らの世界を形成し、田淵智也(Ba)は後のMCで“音楽は自由なもの。音楽を聴いた瞬間に見る、その想像力を大事にしてほしい”と語っていたが、その通り、曲の持つ力のまま、ステージを縦横無尽に駆け巡る。そして、鈴木貴雄(Dr)は曲を聴く観客、演奏するメンバー、両方の感情を覚醒させるような、ヴォーカルほどに雄弁なドラムを聴かせる。それが彼らのアティチュードであり、オーディエンスは極上のスリルを体感できるのだ。また、2月10日にリリースされるシングル「cody beats」、カップリングの「ギャクテンサヨナラ」も披露。全20曲の楽曲を繰り広げたライヴ。それは2009年の充実した1年を凝縮したような、ユニゾンの音楽に懸ける情熱が込められたワンマンだった。