沖縄を拠点に活動するダンスヴォーカルユニットのBLUE BLUE BLUEが6月5日、渋谷サイクロンにて『BLUE BLUE BLUE “Colorful Days”デジタルシングル・リリースパーティー』を開催した。そのタイトルどおり4月27日に配信リリースした1stシングル「Colorful Days」を引っ提げてのリリースライヴであり、リリース直後の4月29日に行なった沖縄に続いての東京公演となる。
親交の深いOBPのステージのあと、BLUE BLUE BLUEのライヴがスタート! オープニングナンバーの「Spaceship」からKarin、Mion、Hanaの3人がダイナミックでキレのあるダンスと歌で観客を圧倒。続けてライヴでは定番となったしっとりとした大人の雰囲気を醸し出す「Favor」を披露し、のっけからBLUE BLUE BLUEのカッコ良さとクールさを見せつけた。
2曲を歌い終えたところでKarinが“みなさん、こんばんは! BLUE BLUE BLUEです。今日はリリースパーティーにお越しくださりありがとうございます”と挨拶し、“私たち、2年振りの東京ライヴ!”と喜びを伝えると、Hanaも“BLUE BLUE BLUEとしては初めてですけど、東京のライヴは久しぶりで”と笑顔を見せた。そして、“めちゃくちゃ楽しみにして沖縄からやってきました。今日はみんなと一緒に最後まで楽しんでいきたいと思ってます。盛り上がっていきましょう!”とKarinが観客に呼びかけて「♡o♡(ハート・オー・ハート)」へ。ポップでキャッチーな曲調が序盤での会場の雰囲気を一転させ、3人も笑顔でパフォーマンス。とはいえ、ダンスに重きを置いているグループだけあって、この曲でも難易度が高く運動量も多いダンスが観る者の目を引きつける。
ここでHanaが“私たち、いろんなメディアに出させてもらうことが増えたんですけど、渋谷の街頭ビジョンに「Colorful Days」のMVを流してもらったんです! 渋谷って知ってる? すごいんだよ! あんなところで大きく流してもらって嬉しい!”と東京にちなんだエピソードを話す。さらに“BLUE BLUE BLUEがどういうグループなのか、みんなに分かってもらいたいと思うんです。私たちはダンスヴォーカルグループで、ダンスが武器。YouTubeにもダンスをメインとしたコンテンツを上げています”と自分たちの強みをアピールし、Mionの“今日は特別なダンスを特別な機会なので見せちゃおうかな”という言葉からダンスに特化したコーナーに突入。「Skip Dance Family」「BLACKPINK remix」の2曲でいろんなパターンを織り交ぜた躍動的なダンスを繰り出し、ガールズグループとの格の違いを見せつけた。観客も3人のパフォーマンスを後押しするかのように手拍子で盛り上げていく。
全力のパフォーマンスに観ている側も思わず力が入ってしまうくらいだったが、Mionが“2曲続けて披露しましたがどうでしたか? そろそろ身体も心も温まった頃だと思うんですけど、私たちはもっと進んでいく準備ができてます!”とさらにギアを上げていくと宣言し、伸びやかなヴォーカルも印象的な「RSG」では曲の後半で観客を煽り、客席を焚きつける。“めちゃくちゃ盛り上がってますね!アツいね、この会場!”とKarinが満足げな表情で伝えると、Hanaも“こういうふうに東京で初めてライヴができたことが嬉しい! こういうのって自信につながると思うんですけど、自信って魔法だなって”と喜びを爆発させ、“逆に魔法を自信に変えることもできるんです。私たちが“魔法”を使って、もっとカッコ良い姿を魅せていくので、その魔法と世界を感じてほしいです”とヒップホップ色の濃い「Magic」を投下し、後半戦へ。続けて、自身のYoutubeチャンネルにてダンスコレオグラフィー動画を公開している韓国人シンガー・BIBIの「The Weekend」を披露。さらに沖縄の先輩でもあるDA PUMPの「Com’on! Be My Girl!」をカバー。どちらも有名な曲だが楽曲のアレンジやメンバー自身が手がけたダンスパフォーマンスによって、しっかりとBLUE BLUE BLUEのカラーが出ていて、「Magic」からのセットリストの流れに溶け込んでいたのは特筆すべきところだろう。
いよいよリリースパーティーも大詰めに。ここでHanaが“今回のライヴのタイトルにもなっている「Colorful Days」。私たちの1stデジタルシングルとして4月27日にリリースしました! この曲は沖縄から発信していくグループとして、たくさん沖縄のことを知ってもらいたい、沖縄を好きになってほしいと思ったので、沖縄らしい曲調になっていますし、振り付けにも沖縄をイメージしたものが入っています”と記念すべき楽曲を改めて紹介。
Karinは“BLUE BLUE BLUEの準備期間が2年ありました。コロナ禍ということもあってなかなか思うように動けない状態で準備期間に入ったんですけど、その時に「Colorful Days」の音源が届いたんです。琉球音階は小さい頃から街でもお家でも耳にしていて私たちの体の中に染み込んでいるんですけど(笑)、その琉球音階がこの曲にも入っていたので、これは最初にリリースするのにぴったりの曲だって3人の想いが一致しました”と楽曲を受け取った時のことを振り返り、“コロナ禍の中で悔しい思いをしたり、苦しかったり、そんないろんな思い出が歌詞に入っていて、スタートするとあとには引けない、前に進むしかないって思える曲。後ろを振り返らず、みんなで一緒に進んでいきたい”と続けた。
そんなふたりの言葉を聞いていたMionの“そうだね!沖縄から日本へ!日本から世界へ! 世界から宇宙へ!宇宙から銀河まで明るくしたい。一緒に銀河までついてきてください!”という力強い言葉にのあと、ラストナンバーとなる「Colorful Days」へ。沖縄らしさがたっぷりと詰まったこの曲は、言うまでもなくBLUE BLUE BLUEというグループの新しい魅力と可能性を感じさせた。
歌い終わり、元気に挨拶をしてステージから退場したあと、OBPのメンバーともにステージに再登場した3人。Hanaが“東京の渋谷って都会のど真ん中じゃないですか。OBPさんとBLUE BLUE BLUEで沖縄の風を県外の方にも感じてもらえたのが感慨深いですし、ありがたいと思いました。みんなで沖縄の旋風を巻き起こしましょう!”と誓い、最後に“「Colorful Days」ワンマンライヴを開催します! ワンマンライヴです!7月18日に下北沢SHELTERにて行ないます”と東京でのワンマンライヴ開催を発表して、本公演を締め括ったのだった。
BLUE BLUE BLUEとしては今回のシングルがひとつの出発点ではあるが、クオリティーの高いダンスとヴォーカルでさらなる高みへと進んでいく姿が容易に想像できる。沖縄から銀河へ、今後どんな風を吹かせてくれるのか楽しみだ。
撮影:森 久/取材:田中隆信
BLUE BLUE BLUE
ブルーブルーブルー:2021年6月に沖縄を拠点に活動を開始したKarin、Mion、Hanaの3人からなるダンスヴォーカルグループ。幼少期から培った高いダンススキルを武器に、K-POPアーティストのカバーダンス動画や、メンバー・Karinが自ら振り付けを手がけたダンスコレオグラフィー動画などをYouTubeにてコンスタントに公開している。グループ名は沖縄の空・海・風を表し、万国老若男女の誰しもに一度で覚えてもらいたいとの希望が込められている。K-POPを感じるダンスとサウンド、そこに琉球のエッセンスをプラスした沖縄からアジアへと発信していくグローバルグループである。