スペースシャワーTVが主催する恒例の野外ライヴイベント『SWEET LOVE SHOWER』が、山中湖交流プラザきららにて開催された。両日ともあいにくの雨に見舞われたものの、計39組のアーティストたちが大自然に囲まれた絶好のロケーションの中で熱演を繰り広げた。
今年はTHE BAWDIES、サカナクション、andymoriといった常連組に混ざって、オープニングアクトを含めた初参加アーティストも多数登場。初日は、きゃりーぱみゅぱみゅがカラフルでキュートなパフォーマンスでオーディエンスを踊らせ、レキシ~信玄餅スペシャル~は、いとうせいこうや浜野謙太といったゲストを招いた爆笑必至のステージを披露した。また、the HIATUSが圧倒的な演奏で熱狂的な空間を生み出したほか、星野 源はホーン隊を引き連れた編成で豪雨の中でライヴを敢行。彼の普段以上に熱のこもった歌声に、観客はじっくりと聴き入っていた。5年連続出演にして初のトリを飾ったサカナクションは、フィールドをダンスフロアへと変える圧巻のパフォーマンスで観客を大いに酔わせていた。
2日目は赤い公園、SiM、MAN WITH A MISSIONといったロックシーンの注目株に混ざり、Perfume、LAMA、藤巻亮太といった面々が初出演を飾った。特にこの日のハイライトとなったのは、夕暮れ時に行なわれた山下達郎による約60分に及ぶステージだろう。彼のパフォーマンスを体感できるだけでも貴重だが、“夏フェスはお祭りだから”という彼の言葉から竹内まりやが登場し「家に帰ろう(マイ・スイート・ホーム)」などを披露するサプライズに、観客は大歓声で応えていた。また、夏フェス仕様のステージを展開したPerfumeのライヴも大盛況。新旧の名曲を交えたダンサブルなパフォーマンスの合間には、観客とのコミュニケーションを楽しむ”P.T.A.コーナー”が会場の笑顔を呼んでいた。
2日間のイベントを締め括ったのは、2年連続出演となる難波章浩ーAKIHIRO NAMBAー。彼の出番を待っていたかのように雨が急に激しくなり、客席エリアもステージもびしょ濡れ状態の中、難波はアンコールを含め全13曲を熱演。そして、渾身のステージで3万人を動員した『SWEET LOVE SHOWER 2012』を成功へと導いた。