北海道出身のハートフルデュオ・consadoが結成5周年記念ワンマン『5th consado onemanlive』を11月21日にYokohama mint hallで開催した。優未とレイナは純白のドレス姿でステージに登場すると、メジャーデビューシングル「candlelight」で幕を開ける。時に向かい合って息を合わせるように歌うふたりのハーモニーがペンライトの揺れる場内に心地良く響き渡り、恋愛ソングをメドレーで届けたあとは、お揃いのカジュアルなニットの服に着替えて、冬の足音が聞こえるこの季節にぴったりのバラードや、ダンスしながら歌うナンバーも披露。ヴォーカルスタイルも含め、バリエーションに富んだ曲たちにconsadoが歩んできたヒストリーが刻まれていた。
MCでは配信でライヴを観ている人たちに呼びかけ、会場には地元の北海道から遠くは沖縄まで各地から足を運んでくれた人がいることに感謝を伝える。両親への想いを歌った「あなたのようになりたい」でふたりがステージから降り、客席で見守っている家族に花束を渡すサプライズもあり、温かい拍手に包まれる中、優未とレイナがこれまでの道のりを振り返ってお互いに送り合ったラブレターソング「君とのストーリー」を歌唱。ライヴの後半戦では軽快なナンバーが立て続けに歌われ、ハンドクラップを交えて着席スタイルながら盛り上がっていくconsadoとファン。タオルを回すナンバー「その先へ」ではステージ上を移動して煽り、ジャンプしたりとハイテンションにムードを作っていく。
バックアップしているバンドのメンバーを紹介したあとは、改めてふたりからの挨拶へ。レイナは初の周年ライヴではオリジナルが2曲しかなかったことを振り返りつつ、“この5年間で24曲に増えて、たくさんの方に支えられてここまできたと思っています。これからも突き進んでいくのでよろしくお願いします”と伝え、優未はたくさんの出会いと別れを繰り返して、Yokohama mint hallをソールドアウトできたことに触れ、“これまで何度も解散の危機がありましたが、5周年のアニバーサリーをみなさんにお祝いしていただいて幸せです”“レイナとconsadoが本当に大好きなの。辞めないです、私たち!”と宣言。さらに、早くも2022年11月3日には新宿ReNYで6周年ライヴを開催することが決定したと報告。6年目以降も精力的に活動していくという決意表明のように、本編ラストは「僕らの軌跡」を届けた。そして、アンコールでは作曲者の飛び入りで盛り上げた「CNSD」や“一緒に夢を叶えよう”というファンへのメッセージが込められた最新シングル「F~愛するあなたへ~」を披露。ふたりがファンと紡いできた夢を未来へとつなげるアニバーサリーライヴとなった。
取材:山本弘子
consado
コンサド:北海道・函館出身の優未と、札幌出身のレイナによるハートフルデュオ。2016年2月から渋谷クロスFMで放送されていたラジオ番組『道産子ガール』での共演をきっかけに、デュオとしての活動を開始する。18年10月に1stアルバム『Our beginning』をリリース。21年5月に発表したシングル「F ~愛するあなたへ~/君とのストーリー」のクラウドファンディングでは目標の264パーセントを達成した。