4枚目のミニアルバム『Monster in my head』のリリースツアーがいよいよキックオフ。のっけからひたすらラウドでシンプルなグランジロックが炸裂し、“アツいじゃねーか、バカヤロー!”と山中さわお(Vo&Gu)が叫び、JIRO(Ba)は微笑みながら鬼のようなダウンピッキングでリズムを刻み、高橋宏貴(Dr)は親の仇のごとくドラムをひっぱたく。パッション命で突っ走る豪快なステージングだが、ヘヴィさよりも明るさやポップさをより強く感じるところにTHE PREDATORSの個性が光る。新曲「Trade」では高橋がヴォーカル、山中がドラムでJIROがギターというパートチェンジで会場を大いに沸かせ、アンコールではジョン・デンバーの「カントリーロード」とニルヴァーナの「Breed」という両極端のカバーをやってのけ、全22曲で1時間半。熱波のごとく駆け抜けた痛快なライヴにロックの原点を見た。