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LIVE REPORT

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『「敢えて、理解を望み縺れ尽く音声や文字の枠外での『約束』を。」 rerease tour』

2010年09月18日
@渋谷CLUB QUATTRO

コミュニケーションを潤滑に行なうべくして言葉は存在する。音楽もまたしかり、発信者と受信者で曲への理解を擦り合せる役目として歌詞が重要な位置にある。しかし、バンドが発する音や熱量だけで、それをやってのけてしまうのがte’だ。最新アルバム『敢えて、理解を望み縺れ尽く音声や文字の枠外での『約束』を。』のツアー最終日。SEから徐々に解け合うように音が鳴り響く。桃源郷へいざなうように、ゆっくりと辺りを囲い出す重低音は突如荒々しく場内に轟くと、待ってましたと言わんばかりの歓声がすぐさま沸き立ち、その衝撃的なパフォーマンスに心を奪われる。一点集中で見入るステージには、特別なセットなど何もない。舞台上にはメンバーと楽器、それを照らし出す照明。余計なものが一切ない中でte’が音を鳴らせば感奮し、いろいろな感情が次から次へとあふれて来るのだった。

SET LIST

試聴はライブ音源ではありません。

  1. 1

    勝望美景を愛し、酒食音律の享楽を添え、画に写し『世』に喩え。

  2. 2

    人々が個を偉人と称する時が来れば彼は既に『傀儡』へと変わる。

  3. 3

    天涯万里、必然を起こすは人に在り、偶然を成すは『天』に在り。

  4. 4

    言葉を用いて奏でる者は才能に在らず、ただの記憶に『過』ぎぬ。

  5. 5

    決断は無限の扉を開くのでは無く無限の誤謬に『終止符』を打つ。

  6. 6

    性は危険と遊戯を、つまり異性を最も危険な『玩具』として欲す。

  7. 7

    愛も信仰も同じ様に日々のささやかな勤行でのみ『維持』される。

  8. 8

    具眼の士に検閲されることは、最も正しい『価値』の決定である。

  9. 9

    詩はただ、病める魂の所有者と孤独社との寂しい『慰』めである。

  10. 10

    沈黙中の表情にこそ、言葉選びに勝る本当の雄弁が『存在』する。

  11. 11

    闇に残る遅咲きは、艶やかな初花より愛らしく『夢』と共になり。

  12. 12

    逆さまにゆかぬ年月、幸福に最も近い消耗がまた『明日』も来る。

  13. 13

    何らの苦しみにもあわずして、何人をも幸福とは『呼』ぶなかれ。

  14. 14

    美しき旋律も、音を語る言を持たずしては心にも『留』めがたし。

  15. 15

    夜光の珠も闇に置けば光彩を放つが白日に曝せば『魅力』を失う。

  16. 16

    思想とは我々の選ぶものを見せず、我々の好むものを『見』せる。

  17. 17

    秤を伴わない剣は暴走を、剣を伴わない秤は『無力』を意味する。

  18. 18

    人間は自由なものとして生まれ、至る所で『鎖』に繋がれてゆく。

  19. 19

    如何に強大な精神や力といえども知性なくしては『無』に等しい。

  20. 20

    夢とは現実という平凡なものに付ける美しさに似た『嘘』の俗称。

  21. 21

    『参弐零参壱壱壱弐伍壱九参壱伍九伍弐壱七伍伍伍四壱四壱六四』

  22. 22

    自由と孤立と己とに充ちた現代に生きた犠牲として訪れる『未来』

  23. 23

    他に寄せる信頼の大部分は、己の内に抱く自信から『生』まれる。

  24. 24

    いつも好転する未来を望み、しかし時節の変化は『恐』れている。

  25. 25

    意味の在る巡り会いを求めず、出会いに『意味』を見つけて行く。

  26. 26

    己が分を知りて及ばざる時は速やかに止むるを『智』と言うべし。

  27. 27

    我々は希望に従って約束をし、恐怖にかられて約束を『果』たす。

  28. 28

    死闘、勇鋭、死憤、励鈍、倖用、待命、陥陳、勇力、必死、冒刃。