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LIVE REPORT

BRADIO ライヴレポート

【BRADIO ライヴレポート】 『YES Release tour 2018 ~ORE to OMAE de BOOM BOOM BOOM~』 2018年11月22日 at NHKホール

2018年11月22日
@NHKホール

BRADIOが11月22日、メジャー1stアルバム『YES』に伴うツアーのファイナル公演をNHKホールで行なった。9月からの対バンシリーズを経て、10月後半以降はワンマンへ。11月のラスト3公演、愛知、大阪、そしてこの東京はホーン&コーラス隊を入れた計11人によるスペシャル編成で、ステージセットや照明もよりド派手にパワーアップしたライヴを展開してみせた。

真行寺貴秋(Vo)、大山聡一(Gu)、酒井亮輔(Ba)のメンバー3人に加え、今年バンドを支えることになった大山と酒井の音楽専門学校の同級生でもある“ヤス”こと結城泰範(Dr)、お馴染みの奥野大樹(Key/ルルルルズ)。さらに、橋本恭佑(Sax)、真砂陽地(Tp)、前田大輔(Tb)、BIG LUCK(Cho/eNBAND)、Chako(Cho/eNBAND)、Imani(Cho)という豪華布陣の中、現場ならではの“YES!”なグルーブを鳴らした彼らは自分たちを支えてくれているファン=FPP(FUNKY PARTY PEOPLE)の素晴らしさを讃え、何度も“YES!”の交歓を重ねていた。終演後には、なんと初の47都道府県ツアー『IVVII Funky Tour』(2019年5月~9月)の開催を発表! BRADIOがとびきりのファンクネスを届けにあなたの街へやって来る。こちらもお見逃しなく!!

自分たちのソウルミュージックを見つけつつあるのかもしれない。BRADIOの堂々たるパフォーマンスを観て、そう思わずにいられなかった。“BRADIO”の電飾が輝き出した1曲目「Funky Kitchen」、真行寺の渾身ロングシャウトで一気にのめり込む。《こういうのどう?》の合いの手をさらりと入れる酒井、早速ギターソロを唸らす大山。そんな“俺のスタイル”に圧倒されるばかり! アカペラ始まり→はしゃぎ倒すコール&レスポンスでFPPを温めた「スキャット・ビート」、続く「スパイシーマドンナ」ではホール全体を踊り狂わせ、理想的に最初のピークを迎えた。2階席、3階席の隅々にまで手を振ってコミュニケートする真行寺も、あまりの盛り上がりに白い歯がこぼれる。

甘いムードの中でFPPが複雑なクラップを難なくこなした「きっと遠く キミともっと遠く」、しなやかで色気あふれる「Sexy Lover」「Sparkling Night」にもうっとり。ソウルの定義すら崩し挑んだ「Shout To The Top」のラップ、アコギ、重心の低いビートは特に素晴らしい。差し込まれるソロパート、結城のサポートも大きかった。「感情リテラシー」で楽しく壊れた大山は“WHOOO!!!”を連発! その後も火柱&タオルぶん回しで燃えた「Boom! Boom! ヘブン」、万感の「人生はSHOWTIME」など、夢のような時間が続いた。「LA PA PARADISE」(アンコール呼び込みでFPPがサプライズ歌唱)や「Overnight Superstar」なしで成り立つショー。懐かしい曲も今に織り交ぜ、研鑽を伝えてみせた。47都道府県ツアーはきっともっとすごいことになる!

撮影:ヤマダマサヒロ/取材:田山雄士

BRADIO

ブラディオ:日常の世界(Rule)に素敵な時間・空間のイメージを加え(Do Image On)、良き変化(Break)を。2010年に“日常に彩りを加えるエンターテインメント”をコンセプトに結成。楽曲ごとに異なるサウンドを鳴らすドラムンベースを軸に、さらに熱唱&ファルセットを使い分ける個性の強さが魅力のヴォーカリスト真行寺の歌声でライヴに来た“FUNKY PARTY PEOPLE”を虜にするエンターテイナー集団! 13年10月に1stミニアルバム『DIAMOND POPS』を全国リリースすると、14年夏には『イナズマロックフェス2014』に出演を果たし、その後も各地のサーキットイベントにも勢力的に活動を広げる。17年10月にシングル「LAPAPARADISE」でメジャー進出し、18年7月にはアルバム『YES』をリリースする。