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LIVE REPORT

PENICILLIN ライヴレポート

【PENICILLIN ライヴレポート】 『TOUR 2017 とのGIG to ROCK ROCK IV』 2017年10月8日 at 恵比寿 LIQUIDROOM

2017年10月08日
@恵比寿 LIQUIDROOM

結成25周年のツアー終盤に行なわれた千聖(Gu)のバースデーライヴ。その2日目公演では、最初のMCで“今日は何が起こっても嘘みたいに盛り上がってください”とHAKUEI(Vo)が念押しした通り、千聖のギャグに客席がハイテンションで応えるという面白い光景が随所で展開! と同時に“世界一の色男の誕生日を祝えるなんて、こんなに幸せなことはありません。その分、みなさんを幸せにしてあげます”と続けた言葉を、見事に有言実行してみせた。

9月に発表したミニアルバム『Lover’s Melancholy』と同じく「黙示録」で重厚に幕を開けると、続く「Rosetta」からは瞬発力満点で歌い上げる独特のヴォーカルと正確なリズム、そして唸りをあげるギターで場内の熱気を沸点へ。最新ミニアルバム曲「メランコリア」に「飛翔遊戯」では妖艶なムードを纏ってエモーショナルに訴えかけ、シングルナンバー「CRASH」「JUMP#1」ではフロアーの揃った動きが一体感を創出していく。「快感∞フィクション」から千聖のテクニカルでドラマチックなギターソロへと雪崩れ込み、「Desire」へとつなぐ流れはアグレッション極まって殊に圧巻。

アンコールではプロデューサーの重盛美晴を呼び込み、彼と20年前に作った壮大なインスト曲「Gaia」と、ソロでのヒット曲「VENUS〜XX ver.〜」も披露した。そこにケーキが登場して千聖がロウソクの火を吹き消すと、“おめでとう。Dear Friend...”とHAKUEIが『Lover’s Melancholy』収録のバラードをタイトルコール。研ぎ澄まされたロックスピリッツがあるからこそ、緩い姿も魅力的に映る。そんな相乗効果を確認させてくれた一夜だった。

撮影:加藤正憲/取材:清水素子

PENICILLIN

ペニシリン:1992年結成。インディーズ時代からルックスの良さ、異常な盛り上がりにより失神者が続出するライヴが話題となり、レコード会社3社から同時にCDをリリースする。96年にメジャーデビューし、武道館公演を成功させると、98年には代表曲となる「ロマンス」をリリースし、90万枚を超える大ヒットを記録した。2017年に結成25周年を迎え、9月にミニアルバム『Lover’s Melancholy』を発表。