ivory7 chord、LAST ALLIANCEを迎えてのツアー初日。トリを務めるUNLIMITSが登場し、眩い照明でステージが覆われた。その瞬間から放出される爆音、心臓を高鳴らすビート、人々がひしめき合う空間を彼らの色に染め上げるのに時間はいらなかった。周りがどんなに荒れ狂おうが凛とした歌声を聴かせる清水葉子、絶叫しながらメロディアスなギターを鳴らし煽りまくる大月義隆、リズミカルに主張をする石島直和のベースは安定感があり、清水の高音を引き立てる。そして、“ライヴハウスだけは解き放たれて良い場所”と語った郡島陽子のドラムには全身に響く重さが込められていた。さらには清水と郡島のハーモニーが心の奥深く眠らせていた感情を覚醒させ、胸を熱く締め付ける。こうやってUNLIMITSを形成するひとつひとつの要素が一体感を生み出すのだった。