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LIVE REPORT

BRAHMAN

『BRAHMAN TOUR 霹靂 FINAL』

2011年11月19日
@幕張メッセ国際展示場

ゲストにCUBISMO GRAFICO FIVE、難波章浩-AKIHIRO NAMBA-、Ken Yokoyamaを迎えたツアーファイナル。会場内では東日本大震災を受け、復興支援プロジェクトのブース、バーやフードエリアがあり、フェスのような盛り上がりを見せていた。なぜバンド単体のリリースツアーファイナルでありながら、ここまで大規模なライヴを行なったのか...。ゲストのアーティストが約1万6000人の観客を盛り上げ、迎えたBRAHMANのステージ。1曲目の後、TOSHI-LOW(Vo)が“たとえ無理だと分かってても闘志が沸いてくるんだ。懸命に生きたいだけ。BRAHMAN始めます”と告げる。それが合図となり、続く「THE ONLY WAY」が投下されると会場は熱狂の渦と化す。何度聴いても違った音像で押し寄せてくる研ぎ澄まされた思いと凄まじい衝動を含んだ楽曲は、まさに“懸命に生きる”ということを証明しているようだった。TOSHI-LOWがオーディエンスの渦の中に立ち、「PLACEBO」聴かせた後、再びMC。そこでこのライヴに懸けた思いを吐いた。“俺たちがやってたライヴハウスのような値段でやったけど赤字です。でも、なけなしのお金で東北から来てくれたこと知ってんだ。だから、利益とか今年くらいいいじゃねえか。今年ぐらい喧嘩してる手を止めて握手してもいいんじゃねえ。今年できたら、来年も、その次の年もできんじゃねえ。瓦礫の街に火が灯って、放射能に怯えてる街が安心して暮らせるまでいいんじゃねえ”。そして、「霹靂」で締め括った。エンドロールが流れた後、スクリーンでは復興支援の模様、瓦礫の山の映像が流れる。今まで観てきたどんなライヴよりも深く胸に刻まれたライヴだったと同時に、震災に対して今からでもできることはまだまだ多いはずだと思った一日だった。