音楽によって無限の可能性を切り開いていくというバンドが追い求める理想。その1点に情熱が注がれたワンマンライヴだった。彼らにとって初のワンマンだったのだが、メンバー、ファンともに気負いはなく、むしろ喜びに満ち、会場は上着を着ていると汗が滲んでくるような熱気で包まれていく。野畑 慎(Vo)はフロントマンとして、より歌を伝えようとオーディエンスに気を配りながらアジテートする。内藤デュラン晴久(Gu)は“無限の可能性”を具現化するように楽曲の随所に超絶のギターソロを繰り広げ魅了。ロック、バラード、ポップと変容する楽曲の土台を支えるリズム隊、井原拓也(Ba)と大坪祐介(Dr)の存在も欠かせない。それぞれが高い意志を持ち、まさに完全燃焼と言えるライヴだった。即日完売を見せ、追加公演も決定しているThe ROOTLESSの勢いは、2012年さらに加速していくだろう。