エレクトロヒップホップを連続披露するクラブ状態でスタートした、昨年11月から続く全国ツアーの前半戦ファイナル。アルバム『AKATSUKI』の世界観をビビットに伝える3人。MICROとKUROのラップと歌、U-ICHIのDJというトライアングルは無敵の力強さがある。観客全員でタオルを回す「真夏のダンスコール」でアゲアゲになり、「僕はここにいる」「ぬくもり」といったミディアムバラードを聴かせたりと、緩急を付けて会場をひとつにしていく。新しい始まりをメッセージとする「スターとライン」で本編を締め、アンコールラストの「Rolling Stone」ではステージから去り、いきなり2階バルコニーに登場というニクい演出も観せるなど、ライヴでも完全に次のステップへと進んだ彼らの成長ぶりを存分に味わえるショーだった。