アイドル的なユニットやバンドとの共演となった同イベント。出番前の場内には和やかな空気が広がっていたが、それを蹴散らすように楽器陣が一斉に音を重ねた。そして、ヴォーカルのRaniが登場し、のっけからハードでスリリングなバンドサウンドを畳み掛ける。キュートで艶やか、ミステリアスでポップ、可憐で猛然...すぐさま独自の世界観を築き上げ、彼女たちの独断場に。アストロホールは2014年5月に初ライヴを行なった場所ということで、メンバーのテンションも一段と高い。また、激しく攻めるだけでなく、「Reversi」でファンのクラップ&タオル旋回を誘い、「誓」では憂いのあるメロディー&アンサンブルを聴かせると、最後はライヴで育ててからレコーディングされた2ndシングル「DISTRESS」でアツく大団円。わずか5曲の演奏だったが、存在感を十分に残したアクトだったと言える。