白で揃った衣装の3人が登場すると、会場は一気に歓声に包まれる。ダンサーを4人携えた息の合ったダンスに、白熱した観客の合いの手も完璧だ。立体的なステージセットを駆使した、ドラマチックで多彩なパフォーマンスからも目が離せない。
チームワークの良さが際立った歌やダンスはもちろんのこと、3人それぞれの個性を活かしたソロコーナーも見どころのひとつ。「月」を弾き語りで披露したソルは、甘い声で切ない気持ちを歌い上げる。一転して、キレのいいダンスパフォーマンスで会場を歓喜の渦に巻き込んだテフン。ウシクはこの日のために結成されたコーラス隊を従え、CODE-Vに加入して初めて歌った曲だという「Song for you」をアカペラで堂々と歌い切った。そして、会場を華やかな空気に変えた「ラストクリスマス」では、黒のジャケットとパンツに着替えたメンバー、サンタの格好をしたキッズダンサーが登場。そんな鮮やかなショーの後は、全身を余すことなく使ったダンスナンバー、アップチューンで会場をひたすら盛り上げるのであった。
アンコールでは、この日がリーダーのソルが入隊前最後のワンマンライヴということで、ファンに向けた感謝の手紙を読み上げる。感情を込めてゆっくりと読み上げていたが、だんだん感極まって言葉を詰まらせる...そんな彼を観て、会場中からすすり泣く声が。しかし、そんな空気を振り払うかのように明るく「また会える」「Never Ending Story」を披露。“それでは以上、CODE-Vでした!”とソルの挨拶を合図に、この日最後のVサインを3人全員でキメる。3人がステージを去った後、感傷に浸る間もなく発表された、来年のリリース情報、さらにツアーの開催。お別れではなく、CODE-Vの次へのスタートに感じた。