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LIVE REPORT

MANNISH BOYS

『GO! GO! MANNISH BOYS!!! 2014ワンマンライブツアー!!!』

2014年10月29日
@Zepp Tokyo

雨音のSEの中、サポートメンバーの堀江博久(Bs&Key)が定位置に付くと、斉藤和義(Vo&Gu)がドラムセットに...。そして、傘をさし、手に本を持った中村達也(Vo&Dr)が登場する。オープニングを飾ったのはポエトリーリーディングの「本を捨てるなら雨降りの日に」。流麗なピアノとタイトなビートの上で朗々と言葉を吐く達也。徐々にシアトリカルな空気が場内を制覇していくーー。

R&Rという最高のおもちゃを手に入れたロック少年が、そのまま年を重ねた...そんな斉藤和義と中村達也からなるMANNISH BOYS。初ワンマンツアーのファイナル公演はしっとりと幕を開けたが、朗読を終えた達也は傘と本を地面に叩き付け、ベースを手にすると暴力的にプレイ! 3人が生み出す生々しいまでの感情的な音たちがシリアスな空気を一蹴する。そして、それぞれの持ち場に戻って「GS750」が披露されると、もはや彼らの独擅場。R&Rショーの始まりである。ディストーションギターが暴れまくり、ダイナミックなドラムが炸裂し、観客のテンションを引き上げ続ける。和義&達也の2ピースによるソリッドで痛快な「ボンクラゲ」、インプロビゼーション的なプレイが大きなうねりを作り出す「Oh Amy」、和義のフライングVが牙を剥くメタルナンバー「CRAZY NURSE」など、魅惑的な楽曲を矢継ぎ早に繰り出し、観客を酔わせ、踊らせる...いや、彼らのグルーブに自然と体が反応し、口角が上がると言ったほうがいいかもしれない。オーラスの「ざまみふぁそらしど」では大合唱を誘い、大盛況の中で大団円を迎えたライヴ。この日、改めてR&Rの楽しさを全身で実感したのは僕だけではないはずだ。