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誰もが密室にて息をする

 
複製の街
幾何学模様
繰り返す風景

曇天を輪にして
黒髪に浮かべたそれに
送る散文詩をどうぞ

嗚呼飼い殺しの
生簀の鯉気分
麻酔が切れて
目を擦って

今に気づいた
恋は炎症
雨を待とうが無様
喉が渇いた
下卑た感傷
唾でもつけて

複製の街
複製の街
複製の街
複製の街を抜け

飼い殺しの
生簀の鯉気分
麻酔が切れて
おかわりを頂戴な
正気になって
正気じゃいられない
曇天を投与して
鈍る散文詩

されど気づいた
恋は炎症
雨を待とうが無様
喉が渇いた
下卑た感傷
爪でも立てて

雲間から覗く空に
薄暗い思想の内壁に
穴を空けようとして
突き立てた左心房
冒涜に粛清をと
奪われた主導権
息が詰まるような
閉塞感の得体は
鏡の裏で嗤う

今に気づいた
恋は炎症
雨を待とうが無様
喉が渇いた
下卑た感傷
一思いに壊して
生簀を空にして