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それを僕らは神様と呼ぶ

 
月が陰る夜に夢が醒める
白む景色に咲く赤い花
何一つ変えられないまま
そうして生きていたことさえ消える

幸せとはどんなものだろうかとか
考えもしないことが幸せだったのかな
生きることに慣れることはないのに
いつか終わることを拒んでいるんだ

ここで芽生えてここで散るだけの
地上の塵のひとひら

愛を未来を命を希望を
恵みを夢を解を願いを
それを僕らは神様と呼ぶ

何一つ正せやしない
どうしたって誰も救えない
それを僕らは神様と呼ぶ

傷を知らない者に痛みはわからない
悲しい振りも憐れみも疎ましいんだ

失ってから上手く生きられないんだ
出逢う前に戻っただけなのに
ああ、最初から苦しみは、痛みはここにあったの
ただその温度で和らいで塞がれて
ずっと忘れていただけ

選んだ道は行き止まりだけど
宵闇に光を見た

出逢わなければ
夢を見ないでいれば
こんなに悲しむことなどなかった
けれど
この世界が本当は美しいって
知らないまま消えゆく命だった

才を稀代を物を創作を
音楽を言葉を絵画を
それを僕らは神様と呼ぶ

愛を未来を導く君を
仄暗い夜に咲いた花を
それを僕らは神様と呼ぶ

落ちた水底から見る月を
それを僕らは神様と呼ぶ