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恋愛で成長した今だから書ける…。TVアニメ『上伊那ぼたん、酔へる姿は百合の花』タイアップシングル!
 2026年5月27日に“yonige”がニューシングル『芽吹くとき』をリリースしました。タイトル曲は、TVアニメ『上伊那ぼたん、酔へる姿は百合の花』オープニングテーマ。さらに収録曲の「Don’t」「Wet」「しがないふたり(re-arrange ver.)」も同アニメの劇中歌となっております。今回は、牛丸ありさ(Vo.&Gt.)にインタビューを敢行。新曲へのこだわりをじっくり伺いました。さらに、長年抱えてきた生きづらさや恋愛観、“地獄の6年半”を経て気づいたこと、「正解」と「不正解」への思いなど、歌詞の根っこにあるものにも迫りました。今作とあわせて、牛丸ありさの歌詞トークをお楽しみください。
(取材・文 / 井出美緒)
芽吹くとき作詞・作曲:牛丸ありさ季節が進むことをためらわないでね
今までの全てはいつかに繋がるから
最初に望んだ未来とは少し違うけれど
最後はなにもいらない ただそばにいて
不器用ですれ違って
勘繰ってばっか僕たちは
言えない言えないなんて勝手なんだろう
君がいる明日がいいなって
思っていたって変えられない
伝えなくちゃ
最初に
最後は
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恋愛をしていると、長野時代のピュアな自分に戻れる気がする。

―― 牛丸さんには今作で「今日のうた」に歌詞エッセイも執筆いただきました。その第1弾で、「普段わたしは、感情や言葉を外に出すのが極端に下手」と綴られていましたが、それは子どもの頃からですか?

明確に変わったタイミングが二度ほどありました。まずは小学2年生のとき。両親の再婚をきっかけに、長野から大阪に引っ越したんです。すると、まわりのひとたちの気質がまったく違って。長野ではわりと静かなひとたちが多かったのですが、大阪はかなり勢いが強くて。私がハーフだったこともあり、「めっちゃかわいいやん!どこのハーフなん?」とか、「標準語なん?」とか、がんがん来られて怖くなってしまったんですよね。

―― まわりの明るさで、むしろ心を閉ざしてしまったんですね。

そうなんです。長野に住んでいたときの私は、わりと自分を出すタイプだったんですけどね。大阪に来て、最初に距離ができてしまって、そこからあまり喋れなくなってしまいました。さらに、小学校高学年くらいになると、再婚した両親の仲がどんどん悪くなっていって。中学になっても、朝までひどいケンカをするような家庭で。その影響もあって、私はより人間と関わるのが難しくなっていったんです。

―― 感情や言葉を外に出すのが苦手だったからこそ、作品で表現することがお好きだったりしたのでしょうか。

たしかに、趣味で小説やマンガを書いたりしていましたね。小学生時代はマンガ家になりたいと思っていました。それくらい毎日、絵を描いては友だちに読ませていて。だけど、オリジナルというより、私が好きだった『NARUTO -ナルト-』や『BLEACH』を模倣したようなものばかりで、「これで食べていくのは難しいだろうな」と子どもながらに気づいた感じです。

―― 自分の感情を出すような、日記やポエムはいかがでしたか?

日記、書いていました。あと、小さい頃からmixiとかブログとかを書くのも好きでした。ネットというフィルターを通したら、思っていることを書けたんですよね。一方的にボールを投げられるから。対人だと、私が投げたボールを避けられたり、スルーされたりしたとき、ものすごく傷ついてしまう。だから、ひとりでネットに書くほうが楽しかったんだと思います。

―― では、人生でいちばん最初に音楽に心を動かされた記憶というと何を思い出しますか?

音楽自体は、保育園の頃から好きだったのですが、人生に影響を与えたレベルでいうと、BUMP OF CHICKENとの出会いです。小学6年生~中学1年生くらいのとき、両親とのケンカがひどくなっていたタイミングで。たまたまBUMP OF CHICKENを聴いていたら、気持ちが曲とリンクして、「BUMP OF CHICKENだけが自分の気持ちをわかってくれる」と思ったんですよね。

―― BUMP OF CHICKENのとくにどんなところに惹かれたのでしょうか。

やっぱり歌詞ですね。自分のなかにある、他人にいちばん見られたくない気持ちとか、ひとりで部屋にうずくまっている状態とか、そういう部分に焦点を当てて、藤くんが闇から引っ張り出してくれる感じ。でも、強引に元気づけるわけではなくて。みっともない姿もありのままに肯定しながら、救い出してくれるんです。

―― 音楽の道に進もうと思われたのは、いつ頃からだったのでしょうか。

中学時代にBUMP OF CHICKENに出会ってから徐々に、だった気がします。チャットモンチーやRADWIMPSなども聴くようになって、「バンドをやってみたい」と思うようになりました。さらに、マキシマム ザ ホルモンを知ったことは大きかったですね。

DVDやバンドスコアをチェックしていくなかで、ホルモンの活動の仕方を見ていたら、「こんなに楽しそうなことをして、ご飯を食べていけるってものすごくいいな」と感じたんです。もちろん今となっては、ホルモンも大変なことをたくさん経て、活動していたことはわかるのですが、中学時代の自分にとってはただただ羨ましくて。その憧れがきっかけで、「私も音楽を仕事にして生きていきたい」と思いました。

―― とはいえ、バンド活動は人間関係とも切り離せないものだと思います。そのなかで難しさを感じることはありませんでしたか。

最初は難しかったです。高校に入って、先輩たちとホルモンのようなミクスチャーバンドをやっていたんですけど、そこでは私が中心ではなく、作詞作曲をやっている先輩がいて。私は、ギターとかコーラスとか、振られた役だけやる。ただ、最終的には私の遅刻が原因でクビになりました。そして、そのあとyonigeを組んだんです。yonigeは、私が中心だったから、いい感じだったんですよね。

―― どこか長野にいらした頃の、みんなの中心にいるような牛丸さんに戻れたのかもしれませんね。

まさにそうだと思います。多分、根っからバイプレーヤーが向いていません。とにかく自分が中心であれば、輝ける。変な言い方ですが、完璧なバイプレーヤーをやってくれるのが、ごっきんなんです。ごっきんは、私を立たせてくれる。しかも、そのごっきん自身もものすごく輝いている。今でもそのバランスのよさが奇跡的だと感じます。

―― 牛丸さんが初めて歌詞を書いたのは、yonigeを結成してからですか?

はい。いちばん最初に書いたのは、今でもたまにライブでやる「女の子の日」という曲です。当時から、恋愛のイライラやモヤモヤばかりを題材にしていました。私はやっぱり、恋愛を自分の人生の軸に置いて生きている節があって。やっぱり歌詞もそういう内容になっていきますね。

―― 恋愛もまた、ご自身が中心でいられるからこそ、イキイキできるのでしょうか。

そうです。恋愛をしていると、それこそ長野時代のピュアな自分に戻れる気がするというか。自意識や変なプライドでガードしていた部分がなくなって、喜怒哀楽をすべて素直に出せる。なんでなんだろう…。多分、付き合って、「すべて許されている」と思ったら、ありのままになることができるんですよね。逆に、それができない相手とはすぐ破局します。ある意味、ごっきんも私のすべてを出せる相手ですね。

―― 恋愛のなかで生じた感情などは、どのように歌詞にしていくんですか?

私は現在進行形の恋愛のことを、リアルタイムでは書けないんです。自分の気持ちを、歌詞という形にして世に出したら、その恋愛は“過去のもの”になると思っているから。だから、「ああ、もうこの恋愛は終わるな」と思ったら、歌詞にし始めます(笑)。歌詞にして、その恋愛を成仏させるような感覚ですね。

―― 今、歌詞面での“yonigeらしさ”を言語化すると、それはどんなものだと思いますか?

よくファンの方が言ってくださるのは、「だらしない自分とか、よくない自分を、ありのまま肯定して、隣にいてくれる感じ」ということですね。励ますでもなく、何かを押し付けるでもなく、ただ「そうだよね」と。

でも、そういう歌詞を書こうとしているわけではなく、自分に対して歌っていることが多いんです。私にとって作詞は、ジャーナリングに近い行為だと思います。自分のありのままを吐き出した結果、それが誰かにとっての、ジャーナリングにもなっているのかもしれません。

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yonige
New Single 『芽吹くとき』
2026年5月27日発売
ソニーミュージック・レーベルズ
ジャケット画像1です。

期間生産限定盤 (CD+BD)
[初回限定仕様]
ESCL-6249~50 ¥2,500 (税込)