歌詞人気絶大!インスタライブ発の男女2人組ボーカルユニット!

 抜群の歌唱力と愛らしいキャラクターで、SNSを中心に人気急上昇中の“まるりとりゅうが”が2nd Mini Album『お見知りおきを』をリリースしました。歌う際には、その曲の主人公の心になりきるというお二人。だからこそラブソングは、まるで本物の恋人同士が歌っているかのようにリアルです。活動初期は「付き合っているの?」と言われることも多かったんだとか。しかし普段の二人は、ともに大きな夢を追う同志です。あまり前例のなかった【男女2人組ボーカルユニット】ならではの活動の軌跡、音楽の届け方、歌詞の書き方などなど、じっくり語っていただきました。みなさま是非、お見知りおきを…!

(取材・文 / 井出美緒)
わけじゃない作詞・作曲:Ryugaもしあのまま一緒にいたとして 僕らが永遠を誓ったって
もう上辺だけの関係になってたと思うよ
それでも謝る君を見るのは辛かった 終わりにしよ
「さよなら」じゃなくて 「またね」にしたいわけじゃない
でも今更 本音で話せる訳もない
誰にも分からない 分かって欲しいわけじゃない
でも心の拠り所きっと探してた
あの頃 君と描いた 願っていた茜色の未来は 黒く染まっていた
影だけ残して 僕だけを残して
もっと歌詞を見る
「男女ユニットは売れにくい」という固定概念もある気がする…。
photo_01です。

―― まずはお互いの他己紹介をお願いします!

MaRuRi Ryugaくんは、まず面白くて話しやすくて、誰とでも仲良くなれるような性格ですね。そして曲作りの面ではすごく頼りにしているし、何より彼の作る曲が好きです。頭も良いひとなので、言葉の選び方とかも違うんですよ。まるりとりゅうがを結成してから、次々と良い曲を作ってくれている。そこが最も尊敬しているところですね。

Ryuga MaRuRiは、一見ものすごく女の子らしくて、ふざけたりしないタイプに思われがちなんですけど、実は予想を裏切るくらいにふざけるし、思いっきり変顔もするし、男女問わず幅広い世代に受け入れられる存在なんじゃないかな。とくに同世代の女の子からは「MaRuRiちゃんみたいになりたい」というコメントをよくいただきますね。あとはなんだろうなぁ…。

―― ここは直してほしい、とかありますか?

Ryuga あ~、日常生活でも声が通り過ぎちゃうこと(笑)。彼女は身長が低いことにコンプレックスがあるらしくて、厚底のヒールばっかり履いているんですよ。だから結構な頻度で、道でつまづく。そのときとっさに出る声が、まぁ大きくて! 僕も周りのひとも「何!?ビックリした~」って反応になるんですね。でも本人は何事もなかったかのように歩いていくから。声を小さくできる防音マスクを持っていてほしいです(笑)。

―― インスタライブを拝見すると、いつもお二人仲良さそうなのですが、意見がぶつかったりすることもあるのでしょうか。

MaRuRi 結構ありますよ~。やっぱり男性と女性なので、そもそも考え方が違うんですよ。男性脳と女性脳というか。あと最近、多少は気を遣うようになったんですけど、ちょっと前まで私はRyugaくんにわがまま放題だったので(笑)。そこでぶつかったりとか。Ryugaくんは多分、ちょっと神経質というか、ひとりの時間も大切みたいなところがありますしね。でも活動のことではあんまりモメないよね。

Ryuga そうだね。二人の意見が合ってのまるりとりゅうがだから、何かの方向性を決めるときにお互い考えを言い合って、それが違ったりすることはあるけど、活動を大切にしていることに変わりはないので、なんだかんだ収まる。曲作りに対してもそうですね。それよりも兄弟ゲンカみたいなのが多いかなぁ。楽屋とかで、些細なことがきっかけではじまります。

MaRuRi そう、本当に小さなことです。言葉遣いとかね。「今の言い方、何!?」みたいな(笑)。

―― 今、男女2人組のボーカルユニットって珍しいですよね。ライブで歌っているときには、本物の恋人同士のようなリアルな空気感があるのですが、やはり「二人は付き合っているの?」という質問はよくされますか?

Ryuga とくに最初の頃はそういう声が多かったです。僕らは結成前、お互いソロでやっていた頃から、たまに二人で配信をしていて。そういう機会が増えてくるにつれて「え?付き合ってんの?」と疑われることも増えていきました。まるりとりゅうがを結成してからも、MaRuRiはそれこそさっき言ったように、ものすごく女の子女の子しているように見られていたし、素の面白い部分を出していなかったから、彼女の男性ファンからしたら「相手の男、誰なん?彼氏?」みたいな雰囲気はありました(笑)。

photo_01です。

でも活動を続けていくなかでだんだん、そういう関係じゃないんだなってことがちゃんと伝わっていきましたね。新規の方にはまだ「付き合っているんですか?」と言われることもたまにありますけど、僕らのファンの方はもう「まるりとりゅうがは、まるりとりゅうがだから」って新しい在り方としてわかってくれていると思います。

MaRuRi ディズニーの曲を歌うときとかは、お姫様と王子様の幸せな世界観を表現できたらいいなと思って、向かい合って歌ったりもしていますけど…。普段はまったくそんなことはなく(笑)。男女というより、音楽を共にやっていくパートナーであり、ひとつの夢を追いかけていく相方という感じですね。そういう感覚はファンの方にとっても強いんじゃないですかね。

―― そもそもどうして“男女2人組のボーカルユニット”って少ないんでしょうねぇ…。

Ryuga うーん、なんででしょう。でも曲を作る身として最初に困ったのは、一人称をどこに置けばわからないってところでしたね。男性を主人公にして<僕>として歌詞を書いても、MaRuRiと交互に歌うわけだから、聴いている方からしたら「男女どっちの心情を歌っているの?」ってなったりするんじゃないかな、とか。でも<私>にすると、僕が歌うには女々しくなりすぎてしまうんじゃないかな、とか。そういう歌詞面でも男女って難しいなって。

あと「男女ユニットは売れにくい」という固定概念もある気がするんですよ。本当に“男女2人組のボーカルユニット”という前例があまりなかったので、僕らも「どうなるのかな…?」って思いながらも、とにかく進んでみた感じですね。

―― そんな、すべてが初めてのなかで“まるりとりゅうが”はアーティストとしてどんなコンセプトを立てたのでしょうか。

Ryuga 何が正解か手探りだったんですけど、まず「曲のテーマをどうしようか」と考えました。そのときはざっくり「男女でカラオケに行ったときに、一緒に歌える曲を作ろう」って。最近、ソロアーティストさん同士のフィーチャリング曲だったり、男性のRAPパートが多い曲だったり、そういう曲は世の中にあるけど、男女ユニットのアーティストの歌はほとんどないので。だけど「カラオケで歌える曲」を目指していたはずが、音域的にみなさんが歌いにくいような曲になってしまいまして。さらに歌詞も、僕が思いつくままに作っていったら、自然と失恋ソングが多くなり、よりカラオケでは歌いにくくなり(笑)。

だから、最初に掲げたコンセプトには近づいていないんですけど、でも逆に、高音のハモリとか、男女で歌う失恋ソングであるところとかが、今のまるりとりゅうがの個性になっていきました。活動していくなかで少しずつ確立されていった感じですね。これからはもっと、男女ユニットの可能性を僕らが広げていきたいと思っています。『男女ユニットと言えば“まるりとりゅうが”でしょ!』と言われるぐらいに、自分たちの形を確立していきたいですね。

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