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声優・アーティスト伊藤美来が伝える、愛と夢で紡ぐ美しい未来! 『ITO MIKU Live Tour 2024 from now on』 レポート 2024/07/30
声優・アーティスト伊藤美来が伝える、愛と夢で紡ぐ美しい未来! 『ITO MIKU Live Tour 2024 from now on』 レポート
声優・アーティスト伊藤美来が4箇所を巡った『ITO MIKU Live Tour 2024 from now on』が7月15日(日)、立川ステージガーデンにて千秋楽を迎えた。
自身が主演を務めた『声優ラジオのウラオモテ』OPを表題曲に収録した12thシングル『Now On Air』を引っ提げての全国ツアー、締めくくりとなった東京公演の模様をレポートする。

全国的に雨模様の日曜日、自他共に認める雨女・伊藤美来らしからぬ曇り空となった立川ステージガーデン。白と黒の落ち着いたデザインのライブTシャツに身を包んだ幅広い層のファンが朝から集結し、物販スペースも完売続出の大盛況。今春主演を務めたTVアニメの劇中ユニット他関係各所とファン有志からの、花とイラストなどで飾られたフラワースタンドに出迎えられて入場すると、ステージ上には大型スクリーンが設置され、左右に透過式の縦型LEDモニターを配した構成。暗転すると、伊藤美来のモノローグと声のサンプリングによるOPが映し出される。『Now On Air』MVのエクストラエピソードを思わせる映像は、
「今、ここから、また新しい貴方を見つけにいこう。新しい私の声を探しにいこう…みんなと!」
と締めくくられ、伊藤美来アカペラでの歌い出しで「夢の続きをリライト 聞こえますか?未来」と響く。文字通り『Now On Air』となりスポットライトを浴びた伊藤美来がステージに登場。メタリックな生地の大人びたパンツスタイルの衣装は、アフレコ現場へ挑む声優をイメージさせ、これまでのアイドル然とした衣装からの変化を感じる。総立ちとなった場内ではイメージカラーの青いライトが一斉に揺れ、ゆったりとしたメロディに乗る伊藤美来らしい透明感のある歌声を受け止める。

一転して高BPMのアニメOP『Plunderer』では赤く変わったライトへ向けて
「いくよー!」
とコールを扇動、星空のエフェクトをバックに「一人一人違った 星があるから みんなと一緒なら どんな夢も叶う 気がする」「一人じゃない 私たち 絆があるから」と、ライブ会場ではより強く響くメッセージを伝える。
「みんな、逢いたかったよ」
と叫んで歓声を浴びると、自身が作詞を手がけた、オフィシャルFCの名称と同タイトルの『all yours』へ。ポップな色使いのグラフィックをバックにステージを左右へ移動。「君のとなりに詩(うた)を置くから 耳を傾けて」「クラップを鳴らせば 心通い合う」の詩に合わせ、自らも一緒に右手で肘をクラップ。「私の今 it's all yours」と響かせる。

「改めまして伊藤美来です、『from now on』へようこそ。先月から始まったツアーも、アッと言う間に今日、ファイナル、ということで」
に、会場中からお約束の「えーっ」の悲鳴があがると、
「えええええ(震える声)本当に、えーですよね(笑)アッと言う間で、私の体感でも、ビックリです、一ヶ月ってこんなに早く来ちゃうんだなって思いましたけれども…そんなファイナル、来て頂いた皆さんに、全力で楽しんで帰ってもらえたら嬉しいなーという風に思いますので、頑張ります、よろしくお願いします」
と謝意をしめして大歓声。伊藤美来のライブではお馴染み、天気との勝負を振り返り
「小雨、曇り、小雨、曇り(入場時間に小雨)?四捨五入すると、大枠では私の勝ちかな」
と勝利宣言。
「皆さんLoveは足りていますか?(会場から足りなーいの声)欲しいよね。(会場から欲しいーの声)今日は私の声や想い、メッセージ、愛を、沢山沢山、皆さんに伝えていこうと思いますので、私のLove、受け取ってくれますか?」
と問いかけ、大きな賛同を受けて『Now On Air』のカップリング曲『らびちゅ』へ。スクリーンにハートが溢れ、ダンサーズ4人が登場。可愛さ溢れる踊りで手を振り、ピンク色に変わったライトとミラーで「らびらび」を共有。「365日 キミとこうやって笑っていたい」「気づけば時は流れて おじいちゃんとおばあちゃんになって 宇宙でいちばん夢中で賞!なんて最高でしょ?」と至福のメッセージを贈る。冒頭の印象的なスキャットに合わせ、ダンサーが透過型LEDを使ったフォーメーションを披露した『ワタシイロ』では、ゆったりとした伸びやかなメロディで「飾らない日も みんな私色」「誰かに決められた らしさ なんて 気にしていたら もったいないでしょ」「さあ彩られる準備は」とマイクを突き出し、「OK」と大きなレスポンス。空のエフェクトをバックに、切なく郷愁を呼び起こす『トロイメライ・ミライ』では、ステージを左右へ移動し、頬に指でハートマークを作って歓声を浴びると、「懐かしい未来に “逢えるかな”“逢えるよ”」「Here we go! どうか ずっと 笑顔の君で」と想いを籠める。






ここまでのセットリストを「畳みかけている感じ」と振り返ると拍手喝采が贈られ
「大きな大きなLEDさん。可動式LEDさん」
を紹介した伊藤美来は
「今回は、『from now on』。今ここから、これから、という意味があるタイトルを付けたので、私のアーティスト活動においてもライブにおいても、未来を想像してもらえる様な、先を見てもらえる様な新しい演出が出来ないかな?とチームで話し合って。今まで使ったことのないLEDさんをふんだんに使ってみたらどうだろう?ということで、今回は導入された次第でございます。このLEDさんがいることによって、楽曲達がより魅力的に輝いてくれますので、是非このLED達に注目してもらえたら嬉しいなと思っております」
と、導入の経緯と注目点を明かす。
「このライブツアー、私も、今、これから、とか、ここから先の未来とかを考える、とても良い機会になりました。私は、何をしていきたいのかなーとか、何を『夢』と掲げているのかなーとか、自分自身と対話する時間が凄くこのツアーのお陰で、あった様に思います」
と心情を吐露した伊藤美来は、自分と向き合う孤独を想い、
「来てくれている皆さんにも、私のライブだったり、唄だったり、楽曲だったりを聴きながら、自分自身と向き合う時間が持てたり、そのキッカケになるような、声や唄を私が届けられたらいいなーっていう風に思いました」「みんな明日は仕事?学校?」
と問いかけた伊藤美来は、
「今この時間だけは、周りに気を配ることも大事だけれども、自分にも気を配って、自分の心と対話してみて欲しいなって思っています。是非皆さんの心のドアを、私が…私の声が、スッと開けられて、その中に私が入っていけたら幸せだなーっていう風に思っています」
と、場内を見渡し『傘の中でキスして』へ。

モノクロの雨が降るモニターの前でスポットライトに照らされた伊藤美来は透過型LEDを誘導するダンサーを従え「雨が止まない そんなことに負けるな イメージは晴れ模様 映し出すよ この心に」「雨の中を歩いて 傘の中でキスして 今日は素敵な日だから」と哀愁漂うラブソングを披露。モニターが消灯し、青と白のスポットライトに照らされた『あお信号』では「信号は黄色 それでも一緒に 並んで走って もっと見上げて」「こんな私だけど 見つけてくれた 信号は青 だから一緒に」とアコースティックの温もり溢れるメロディで歌い継ぐ。ステージが暖色のライトに変わり、客席の赤いライトに照らされた伊藤美来は、『あの日の夢』へ。「あの日の夢 届かないとしても こんなに 積み重ねてきた思い」「誰かの夢を 壊して しきつめた ガラスの破片 踏んで立ってる」「誰よりも好きだと今 心から言えるよ」と、会場の隅々へハイトーンを染み込ませる。




幕間映像が「みんなと捜した私の声」というナレーションで始まり、声と音を抽象化したグラフィックに、声と想いについての伊藤美来の言葉が重層的にサンプリングされる。
「『from now on』さあ、また始まるよ」
の言葉で後半がスタートすると、日の出を想わせるライトを受けて衣装チェンジした伊藤美来が再登場。ワンピースのシックな淡い色使いからもまた、より大人びた印象を受けた。『点と線』で
「想う、繋ぐ、届く。」「止まる、進む、続く、、、」という印象的な単語に「手が届きそうな 明日(あす)より遠く目指して 宙(そら)を駆ける」とポジティブなメッセージを伝えるハイトーンボイスが重なる。モニターに赤い花びらが舞い落ち、客席のライトも赤く変わると『ガーベラ』へ。情熱的なラテンのリズムに「Ha ah-ah-ah」という魅惑の籠もったシラブルと「昨日よりも強くありたい 希望だけを信じていたい」「あの日よりも少し先へ」「次の夢を重ねていたい」という強いメッセージを織り込む。『ルージュバック』ではモニターに伊藤美来とコスメ用品が映し出され、ピンクのライトが揺れる。アンニュイなリズムで「あなただけだと信じて 儚げに くすぶる恋もよう ここでお別れしないとね 笑顔で さよなら」と大人の別離を唄う。




伊藤美来はお約束の「回って」のリクエストに
「しょうがないですね~」
と微笑を浮かべ、ステージを移動して華麗に一回転、スリットからチャームポイントの足首を覗かせて歓喜と称賛の声を浴びる。
「次の曲は、私が作詞作曲をした曲です」
と紹介、「先生!のかけ声に笑みを浮かべ、
「この曲を創った時に…私自身が自分に『頑張れ頑張れ』言っちゃうタイプなんですよ…幼少期からの癖だから普通に受け止めてたんですけど、『これってちゃんと、自分を大事にしてるのかな?』って思ったことがあって」
と、創作に至った気付きを告白。大好きなパスタを家で茹でてレトルトソースをかけて食べた時、美味しさに感動したという伊藤美来は、
「こんなに簡単に大好きなものが出来ちゃうんだ、私に必要なものってこれかも?と思って、曲を書きました」「簡単だから見つけられるものがあると思います」
と『パスタ』へ。黄色いライトに照らされながら自身が手がけた軽快なリズムに「気づかせてあげる 簡単って幸せ」「棚の中 選ばれない日 何かにはもう なれないの?」「気づかせてあげる 満腹って幸せ」「誰か救える気がしてる 召し上がれ」と、曲に籠めた「たまには楽―に、緩―っと、楽しーくなってみても良いんじゃ?簡単だからこそ、見つけられるものもある」という、普遍的なメッセージを贈り、最後はパスタを食べるポーズ。再びダンサーズが登場し、マラカスが印象的なラテンのリズム『空色ミサンガ』へ。楽しく踊りながらダンサーズの「Smile 紗季」「MANA」「ひな」「miku」を紹介、最後は会場も一体になってコーラス。間髪入れず『閃きハートビート』へ。ハイテンションラブソングにステージはライトが目まぐるしく変わり、客席では黄色いライトがコールとジャンプで大きく揺れる。
「まだまだ盛り上がっていきましょう」
と『Oh my heart』へ。アップテンポに「世間のセオリーなんかいらない 生まれ持ってきたMy Heart そうでしょ? 誰に何言われてもI say hello」と心に寄り添い、愛を囁くとハートマークで決めポーズ。『Shocking Blue』で青いライトが煌めく場内へ、「誰も 誰も 誰も 君を止められない」「君が 君が 君が 強く望んだなら 敵もいつか味方になる」とリフレインと痛切なメッセージを届け、コールを扇動する。






大歓声に
「楽しんでくれていますか?」
と問いかけ賛同を得た伊藤美来は、
「今回、『点と線』『Now On Air』を引っ提げたツアーになっているんですけれども…今回唄いたい曲を探している時に、私の楽曲って、夢とか愛を唄ってる曲が、本当に沢山あるんだなって気づいたんですよ。今までアーティスト活動をしてきた中で、1つ芯になるのが、夢だったんだなっていう風に、このツアーを創るにあたって、気付いたんです。ああ、私がみんなに伝えたいことって、夢とか、愛とか、愛おしいとか、そういう気持ちなんだなあ…っていう風に再認識しました。そんな夢をぎゅぎゅっと詰めたライブツアーだったんですけれども、いかがでしたか?」
と大歓声を浴びる。
「私の声を通して夢を伝えていけたらなというタイトル、『from now on』と付けたのも、今までの私は、たぶん、未来を見ることとか、絶対にこれから先がありますよって、思ったり言ったりするのが、恐かったんだと思います。それは、がっかりさせたりとか必要とされなくなっちゃうんじゃ無いかって、いう不安みたいなものがあって。難しいなーって心の奥底で思ってたんだと思います。でも、今までのアーティスト活動、声優活動、そこで出会った作品、キャラクター、制作陣、スタッフのみなさん、そして会場に来てくれているみんなと、いつも応援してくれているみんなとが、本当にたくさん私に自信をくれたなーって。夢を一緒にみてきたからこそ、自信をくれたんだなって思いました。だから、ツアーのタイトルに出来るくらい、みんなと、これから先もみていきたいって思いました。みんなのおかげで、私は、私の未来を信じることが出来る様になりました。本当にみんな、ありがとうございます。みんなのお陰です、私はみんなを想っています。日々、それぞれ色々な事が巻き起こるかもしれませんけど、みんなと一緒に1つずつ乗り越えて、楽しんでいける、未来を創っていけた嬉しいなと、思っています。それぞれを尊重し合い、手を取り合い、笑顔で、ちょっとだけ良い明日を、みんなで、これから先も、見ていきたいなって思っています」
時折、声を詰まらせながら、想いと感謝を吐露した伊藤美来は『No.6』へ。「全てはきっと見えない だから夢見る ちょっとだけ良い明日を」「遠回りでもいいから 探したい未来 それぞれの明日が 希望で満ちますように」
と、ステージを左右に移動、クラップを扇動して一体になった場内へ手で数字の「6」を作って覗くポーズで
「ありがとうございました」
とステージを後にした。

暗転した場内へ、大「みっく」コールが響く。名前を呼ばれた伊藤美来は流行のフリンジ風にアレンジした白いライブTシャツとデニムのスカート、時間がかかったというハイポジションのツインテールで登場。
「ただいまー、最後まで盛り上がっていきましょう~」
と、『La-Pa-Pa Cream Puff』の中毒性のあるリフレインで乗せるとコールとクラップを扇動。
「呼んでくれてありがとうございます、本編楽しかったですか?」
と、問いかけ賛同を得ると、グッズのオンライン販売と10月のFCバースデーイベントを告知。
「ツアーがアッと言う間過ぎて、もう終わっちゃうのか、と思うと寂しい気持ちで一杯なんですけれども。ここにいるみんなの顔を、直接見ることが出来て、後ろの方もちゃんと見えてますよ!みんなが笑顔で、朗らかな顔でこちらを見てくれているのが、凄く嬉しくて、このツアーをやるに当たって沢山のことを考えたり、色々な事をチャレンジしてみたりしましたけど、本当にやってよかったなって、心の底から思っています。私の中でも、1つ未来へ向けての、覚悟が決まったライブになりました。みんなのお陰です。そんなみんなに、もう1曲だけ唄ってもいいですか?しっかり最後まで、私の声を届けたいと思います」
と『Good Song』へ。アコーステックギターの音に自ら手がけた「広い空を飛んで もっと大きくなるの 私だけのSong 歌える世界」「どんなときも 変わることないリズム my one La la la…」と想いを紡ぎ、
「みんなに今日逢えて本当に嬉しかったです、色々な日々があると思いますけれど、私は大丈夫だし、みんなも大丈夫、私たちはずっと一緒です」
と語りかけ、歓声を浴びる。イヤモニを外し、歓声を直接耳で受け止めた伊藤美来はステージを左右に移動し、隅々へ視線を贈り、声をかける。そして
「みんなのこと大好きでーす! ありがとうございました」
と告白するとステージを後にした。エンドロールで舞台裏でダンサーズから寄せ書きを手渡される中継が入り、場内大歓声があがる中、ツアーの幕は降りた。

声優として10年以上、様々な作品で主演を務め、ユニットでの活動を行ってきた伊藤美来。その多くで、フリートークの面白さや歌唱力、天賦のアイドル性を遺憾なく発揮してきた。ソロ活動では、作詞も手がける表現力、アーティスト性を垣間見せながら、どこか刹那的なアイドル性を加味した華やかなステージを創ってきた伊藤美来。今回のツアーでは、よりストイックにアーティスティックに魅せながら、伝えたい想いをより真っ直ぐに訴えかけ、それでいて包み込む様なで大人びた面が感じられた。みんなに寄り添い共に歩む伊藤美来が、どんな夢を語りかけてくれるのか、どんな未来に導いてくれるのか。声優・アーティスト伊藤美来の今後が一層楽しみな立川の夜となった。


ライター:こもとめいこ♂


『ITO MIKU Live Tour 2024 from now on』セットリスト

01.Now On Air
02.Plunderer
03.all yours
04.らびちゅ
05.ワタシイロ
06.トロイメライ・ミライ
07.傘の中でキスして
08.あお信号
09.あの日の夢
10.点と線
11.ガーベラ
12.ルージュバック
13.パスタ
14.空色ミサンガ
15.閃きハートビート
16.Oh my heart
17.Shocking Blue
18.No.6

EN1.La-Pa-Pa Cream Puff
EN2.Good Song


■伊藤美来音楽活動公式サイト
https://columbia.jp/itomiku/index.html
■YouTube 伊藤美来 Official Music Channel
https://www.youtube.com/@itomiku-official
■チーム伊藤美来YouTube
https://www.youtube.com/@Team_ItoMiku
■伊藤美来SNS一覧
https://lit.link/ItoMikuOfficialMusicInfo


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