イベントレポ
声優・アーティスト水樹奈々、アフターコロナへ全力全開の飛翔！『NANA MIZUKI LIVE HEROES 2023 -BLADE MODE-』レポート
2023/02/13
声優・アーティスト水樹奈々の2023年幕開けを飾った、『NANA MIZUKI LIVE HEROES 2023』。Day1「 LIGHTNING MODE」に続いてDay2「BLADE MODE」の模様をレポートする。
雷、そして黄色がテーマカラーだったDay1「LIGHTNING MODE」は「魔法少女リリカルなのは」の楽曲が中心のセットリストとなった。Day2「BLADE MODE」は自身のイメージカラーの青と合わせて水樹奈々が風鳴翼役を演じる「戦姫絶唱シンフォギア」シリーズの楽曲を中心にセットリストが構成された。
この日訪れたファンも、ライブグッズと共にシンフォギア関連グッズを合わせて身に着ける姿が目立つ。2022年11月にベルーナドームで行われた「シンフォギアライブ」の余韻も冷めやらぬ中の適合者(シンフォギアファン)の熱量が伝わってきた。「戦姫絶唱シンフォギア」という作品が、「なのは完売」というネットミームでお馴染み「魔法少女リリカルなのは」と並ぶビッグタイトルに育っていることが改めて実感された。
この日も満員となったさいたまスーパーアリーナスタジアムモード、前日同様OPムービーに続いてビルの屋上に登場した水樹奈々は、前日の衣装と対になる、青と白を大胆に配した衣装で『TESTAMENT』を熱唱。1曲目から重厚かつ高BPMな「シンフォギアAXZ」OPテーマで、早くもアクセル全開のステージとなり、呼応して会場もヒートアップ。
「思い切り翔んでいくぜ！」
とアジテートした水樹奈々は、「シンフォギア」から『FINAL COMMANDER』『Exterminate』とアップテンポな楽曲を続け、横幅70mを超えるステージ上を左右に駈け回る。それに合わせてレーザーが上空を斬り裂き、青いライトを灯したファンも大きくジャンプして応える。3曲立て続けの攻め曲による興奮冷めやらぬ場内に
「エラい日に来ちゃったって人もいると思うけど(笑)、今日は攻め攻めだよ！」
と嬉しそうに語りかけた水樹奈々は、普段厳しい言葉の多いキングレコード三嶋章夫プロデューサーが心配するほどの攻めたセットリストであることを明かす。さらに
「最後までかかってきてくれますか！ みんなの本気見せてくれますか？」
と会場を鼓舞。
「LIVE HEROES出動」
と宣言し、刀が印象的な劇場版「BLOOD-C The Last Dark」の主題歌『METRO BAROQUE』を披露。赤いライトに照らされながらムーディーに聴かせると、同じく刀、剣をイメージさせる『嘆きの華』、『Heart-shaped chant』と大きなスケールの曲をステージを左右に移動しつつ歌い継ぐ。
ここでバンドのCherry BoysがLIVE HEROES初陣となったギターの北島健二を含め「ヒロイン」をテーマに自己紹介。
続いて衣装チェンジした水樹がteam YO-DAと共にダンス曲『Mr. Bunny！』、『JET PARK』でパフォーマンス。メンバー紹介のあとは『PRIDE OF GLORY』で息の合ったダンスを見せる。同じくダンサブルな『恋の抑止力 -type EXCITER-』ではスクリーンの赤い花びらの舞うエフェクトに合わせてムーディーに踊りを披露。
Cherry Boysとの軽妙なトークに続き
「熱い魂の籠もったバラードゾーン、ゆっくり聴いてください」
と前置きして『ストラトスフィア』、『深愛』を会場の隅々まで響かせる。
この日のブリッジムービーでは、「シンフォギア」で共演した三木眞一郎がゲストで出演。非常に小さくアッと言う間に蹴散らされるギャグキャラクターを「奈々ちゃんだからやるんだからね」と快く演じてくださったそう。
映像に続き空中を舞った水樹奈々が『FEARLESS HERO』を披露。華麗なポーズで飛翔し、ビルの前でスポットライトに照らされるなど、アメコミから飛び出したかと思わせるパフォーマンスを見せた。さらに和テイストロック『純潔パラドックス』で会場を紅く染める。
「久しぶりに飛びました」
と、満面の笑みを浮かべた水樹奈々はスポーツ紙の見出しになるワードも織り交ぜつつ、約12mの高さでの飛翔を
「楽しくて仕方ない」
と驚きの感想を述べる。さらに
「ここから飛ばしてまいりますよ！ 心の中で全力絶唱良いですか？」
と客席に問いかけ、大きな拍手の賛意を得ると『Vitalization』、『革命デュアリズム』とハイテンポなアニメOP曲を続け、驚異的な体力でステージを走り回る。さらに激しく身体を揺らして『METANOIA』を唄い終えざま、特徴的な電子音の前奏で『Synchrogazer』へ繋ぐ。「シンフォギア」の始まりの楽曲を白いレーザーが乱舞する中で絶唱。音速の限界を感じさせないハイトーンを150m近い距離の最深部まで響かせると、会場と一体の大きなジャンプで締めくくった。
大きな拍手の中映画のエンドロールをイメージしたムービーが流れ、暗転した場内にクラップが響き渡る。明るくなった場内に、青いライブTシャツを着た水樹奈々が『ミラクル☆フライト』を歌いながらフロートで登場。ポップな定番曲『POP MASTER』では大きな身振りで手を振り1周する。
再びステージに立った水樹奈々は
「ぶっ飛ばしてぶっ飛ばして、ついにアンコールまでやってまいりました。まだ跳べますか！」
と問いかけ、「シンフォギア」の原作者でもある金子彰史との出会いの作品「WILD ARMS the Vth Vanguard」のED『Crystal Letter』を、雪が舞うエフェクトと共にしっとりと歌い上げる。
笑顔を浮かべた水樹奈々は
「事実は小説よりも奇なり。っていう言葉がありますけど、みんなといる場所でしか生まれない奇跡をたくさん体感させてもらってます。色々な物語と出逢って、見せてくれた景色を言葉や音楽にさせてもらって、届けさせてもらって…受け止めてくれるみんながいて、共有できる時間があって、これって本当に奇跡だなって思ってます。これって、どんな物語よりもすごいことだと思いませんか。だって、魔法使ってないんだよ」
と問いかけ、拍手を浴びる。そして
「キャラクターたちが見せてくれた世界、生み出した音楽、連れていってくれた世界は何物にも変えられないって、改めて思っています。これからもみんなで夢のような時間をたくさん作っていきましょう」
と語りかける。一際大きな賛同の拍手に
「みんなの心を一つにして、最後の曲ぶちかましていくぜ！ 沢山のヒーロー達と最高に熱い、幸せな時間を創れたこと、一生忘れません。これからも楽しいこと、笑顔になれること、みんなで一緒にやっていこうね！ 思いきり心の絶唱を私にぶつけてきてください」
と声を響かせると、『Glorious Break』を絶唱、熱いライブを駆け抜けた。最後にマイクをオフにした水樹奈々は、
「本当にありがとうございました」
の声をさいたまスーパーアリーナの隅々まで届けると、
「2023年も水樹奈々にかかってこーい」
と、恒例のフレーズで最高に熱い幕開けを締めくくった。
2日間で37曲(共通曲7曲)を体感し、歌とは表現であるという熱い想いが伝わってきた。そして大型のセットやギミック、照明、音響、映像に至るまで、改めて水樹奈々のライブの、細部にまでこだわり抜かれた完成度の高さに圧倒された。前日の言葉を借りれば、「声優の当たり前」を打破して声優アーティストという新しい概念を打ち立てた第一人者ならではの凄みを改めて感じた。
この日発表になった水樹奈々の夏のライブツアーでは、コロナ禍に奪われた時間を経た夏だからこその、アーティストとオーディエンスとで創りあげていく「ライブ」ならではの楽しさ、醍醐味、素晴らしさが待っている予感がする。
『NANA MIZUKI LIVE HEROES 2023』BLADE MODEセットリスト
セトリプレイリスト
https://lnk.to/LIVE_HEROES_BLADE
01.TESTAMENT
02.FINAL COMMANDER
03.Exterminate
04.METRO BAROQUE
05.嘆きの華
06.Heart-shaped chant
Cherry Boysコーナー
07.Mr. Bunny！
08.JET PARK
team YO-DA紹介
09.PRIDE OF GLORY
10.恋の抑止力 -type EXCITER-
11.ストラトスフィア
12.深愛
13.FEARLESS HERO
14.純潔パラドックス
15.Vitalization
16.革命デュアリズム
17.METANOIA
18.Synchrogazer
EN1.ミラクル☆フライト
EN2.POP MASTER
EN3.Crystal Letter
EN4.Glorious Break
■水樹奈々オフィシャルWEBサイト
https://www.mizukinana.jp/
■Official YouTube 水樹奈々♪
https://www.youtube.com/@mizuki_nana
■WOWOW水樹奈々3カ月連続スペシャルURL
https://www.wowow.co.jp/music/mizukinana/
＜＜アニメ歌ネットトップへ戻る＞＞
雷、そして黄色がテーマカラーだったDay1「LIGHTNING MODE」は「魔法少女リリカルなのは」の楽曲が中心のセットリストとなった。Day2「BLADE MODE」は自身のイメージカラーの青と合わせて水樹奈々が風鳴翼役を演じる「戦姫絶唱シンフォギア」シリーズの楽曲を中心にセットリストが構成された。
この日訪れたファンも、ライブグッズと共にシンフォギア関連グッズを合わせて身に着ける姿が目立つ。2022年11月にベルーナドームで行われた「シンフォギアライブ」の余韻も冷めやらぬ中の適合者(シンフォギアファン)の熱量が伝わってきた。「戦姫絶唱シンフォギア」という作品が、「なのは完売」というネットミームでお馴染み「魔法少女リリカルなのは」と並ぶビッグタイトルに育っていることが改めて実感された。
この日も満員となったさいたまスーパーアリーナスタジアムモード、前日同様OPムービーに続いてビルの屋上に登場した水樹奈々は、前日の衣装と対になる、青と白を大胆に配した衣装で『TESTAMENT』を熱唱。1曲目から重厚かつ高BPMな「シンフォギアAXZ」OPテーマで、早くもアクセル全開のステージとなり、呼応して会場もヒートアップ。
「思い切り翔んでいくぜ！」
とアジテートした水樹奈々は、「シンフォギア」から『FINAL COMMANDER』『Exterminate』とアップテンポな楽曲を続け、横幅70mを超えるステージ上を左右に駈け回る。それに合わせてレーザーが上空を斬り裂き、青いライトを灯したファンも大きくジャンプして応える。3曲立て続けの攻め曲による興奮冷めやらぬ場内に
「エラい日に来ちゃったって人もいると思うけど(笑)、今日は攻め攻めだよ！」
と嬉しそうに語りかけた水樹奈々は、普段厳しい言葉の多いキングレコード三嶋章夫プロデューサーが心配するほどの攻めたセットリストであることを明かす。さらに
「最後までかかってきてくれますか！ みんなの本気見せてくれますか？」
と会場を鼓舞。
「LIVE HEROES出動」
と宣言し、刀が印象的な劇場版「BLOOD-C The Last Dark」の主題歌『METRO BAROQUE』を披露。赤いライトに照らされながらムーディーに聴かせると、同じく刀、剣をイメージさせる『嘆きの華』、『Heart-shaped chant』と大きなスケールの曲をステージを左右に移動しつつ歌い継ぐ。
ここでバンドのCherry BoysがLIVE HEROES初陣となったギターの北島健二を含め「ヒロイン」をテーマに自己紹介。
続いて衣装チェンジした水樹がteam YO-DAと共にダンス曲『Mr. Bunny！』、『JET PARK』でパフォーマンス。メンバー紹介のあとは『PRIDE OF GLORY』で息の合ったダンスを見せる。同じくダンサブルな『恋の抑止力 -type EXCITER-』ではスクリーンの赤い花びらの舞うエフェクトに合わせてムーディーに踊りを披露。
Cherry Boysとの軽妙なトークに続き
「熱い魂の籠もったバラードゾーン、ゆっくり聴いてください」
と前置きして『ストラトスフィア』、『深愛』を会場の隅々まで響かせる。
この日のブリッジムービーでは、「シンフォギア」で共演した三木眞一郎がゲストで出演。非常に小さくアッと言う間に蹴散らされるギャグキャラクターを「奈々ちゃんだからやるんだからね」と快く演じてくださったそう。
映像に続き空中を舞った水樹奈々が『FEARLESS HERO』を披露。華麗なポーズで飛翔し、ビルの前でスポットライトに照らされるなど、アメコミから飛び出したかと思わせるパフォーマンスを見せた。さらに和テイストロック『純潔パラドックス』で会場を紅く染める。
「久しぶりに飛びました」
と、満面の笑みを浮かべた水樹奈々はスポーツ紙の見出しになるワードも織り交ぜつつ、約12mの高さでの飛翔を
「楽しくて仕方ない」
と驚きの感想を述べる。さらに
「ここから飛ばしてまいりますよ！ 心の中で全力絶唱良いですか？」
と客席に問いかけ、大きな拍手の賛意を得ると『Vitalization』、『革命デュアリズム』とハイテンポなアニメOP曲を続け、驚異的な体力でステージを走り回る。さらに激しく身体を揺らして『METANOIA』を唄い終えざま、特徴的な電子音の前奏で『Synchrogazer』へ繋ぐ。「シンフォギア」の始まりの楽曲を白いレーザーが乱舞する中で絶唱。音速の限界を感じさせないハイトーンを150m近い距離の最深部まで響かせると、会場と一体の大きなジャンプで締めくくった。
大きな拍手の中映画のエンドロールをイメージしたムービーが流れ、暗転した場内にクラップが響き渡る。明るくなった場内に、青いライブTシャツを着た水樹奈々が『ミラクル☆フライト』を歌いながらフロートで登場。ポップな定番曲『POP MASTER』では大きな身振りで手を振り1周する。
再びステージに立った水樹奈々は
「ぶっ飛ばしてぶっ飛ばして、ついにアンコールまでやってまいりました。まだ跳べますか！」
と問いかけ、「シンフォギア」の原作者でもある金子彰史との出会いの作品「WILD ARMS the Vth Vanguard」のED『Crystal Letter』を、雪が舞うエフェクトと共にしっとりと歌い上げる。
笑顔を浮かべた水樹奈々は
「事実は小説よりも奇なり。っていう言葉がありますけど、みんなといる場所でしか生まれない奇跡をたくさん体感させてもらってます。色々な物語と出逢って、見せてくれた景色を言葉や音楽にさせてもらって、届けさせてもらって…受け止めてくれるみんながいて、共有できる時間があって、これって本当に奇跡だなって思ってます。これって、どんな物語よりもすごいことだと思いませんか。だって、魔法使ってないんだよ」
と問いかけ、拍手を浴びる。そして
「キャラクターたちが見せてくれた世界、生み出した音楽、連れていってくれた世界は何物にも変えられないって、改めて思っています。これからもみんなで夢のような時間をたくさん作っていきましょう」
と語りかける。一際大きな賛同の拍手に
「みんなの心を一つにして、最後の曲ぶちかましていくぜ！ 沢山のヒーロー達と最高に熱い、幸せな時間を創れたこと、一生忘れません。これからも楽しいこと、笑顔になれること、みんなで一緒にやっていこうね！ 思いきり心の絶唱を私にぶつけてきてください」
と声を響かせると、『Glorious Break』を絶唱、熱いライブを駆け抜けた。最後にマイクをオフにした水樹奈々は、
「本当にありがとうございました」
の声をさいたまスーパーアリーナの隅々まで届けると、
「2023年も水樹奈々にかかってこーい」
と、恒例のフレーズで最高に熱い幕開けを締めくくった。
2日間で37曲(共通曲7曲)を体感し、歌とは表現であるという熱い想いが伝わってきた。そして大型のセットやギミック、照明、音響、映像に至るまで、改めて水樹奈々のライブの、細部にまでこだわり抜かれた完成度の高さに圧倒された。前日の言葉を借りれば、「声優の当たり前」を打破して声優アーティストという新しい概念を打ち立てた第一人者ならではの凄みを改めて感じた。
この日発表になった水樹奈々の夏のライブツアーでは、コロナ禍に奪われた時間を経た夏だからこその、アーティストとオーディエンスとで創りあげていく「ライブ」ならではの楽しさ、醍醐味、素晴らしさが待っている予感がする。
photo：kamiiisaka
ライター：こもとめいこ♂
『NANA MIZUKI LIVE HEROES 2023』BLADE MODEセットリスト
セトリプレイリスト
https://lnk.to/LIVE_HEROES_BLADE
01.TESTAMENT
02.FINAL COMMANDER
03.Exterminate
04.METRO BAROQUE
05.嘆きの華
06.Heart-shaped chant
Cherry Boysコーナー
07.Mr. Bunny！
08.JET PARK
team YO-DA紹介
09.PRIDE OF GLORY
10.恋の抑止力 -type EXCITER-
11.ストラトスフィア
12.深愛
13.FEARLESS HERO
14.純潔パラドックス
15.Vitalization
16.革命デュアリズム
17.METANOIA
18.Synchrogazer
EN1.ミラクル☆フライト
EN2.POP MASTER
EN3.Crystal Letter
EN4.Glorious Break
■水樹奈々オフィシャルWEBサイト
https://www.mizukinana.jp/
■Official YouTube 水樹奈々♪
https://www.youtube.com/@mizuki_nana
■WOWOW水樹奈々3カ月連続スペシャルURL
https://www.wowow.co.jp/music/mizukinana/
＜＜アニメ歌ネットトップへ戻る＞＞