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キミとの答え合わせで導かれた青空!斉藤朱夏「朱演2022くもり空の向こう側」レポート 2022/12/19
キミとの答え合わせで導かれた青空!斉藤朱夏「朱演2022くもり空の向こう側」レポート
この夏を全国ツアー「キミとはだしの青春」で駈け抜けた、声優・アーティスト斉藤朱夏。12月3日(土)には万全の感染症対策の下、日本青年館ホールにて「くもり空の向こう側」を昼夜2公演行った。

自身最長となるツアーの日々に感じた様々なことの答え合わせ。と、定義された今回のライブ。斉藤朱夏今年20公演目となった夜公演の模様をレポートする。


当日は朝から厚い雲が垂れ込めた日本青年館ホールだったが、追加も含め全席売り切れとなり朱夏人(※斉藤朱夏ファン)の熱気で溢れ、グッズも完売が目立つ盛況。昼公演の熱気も冷めやらぬ19時、ステージ上にバンドメンバーが登場、暗転した客席ではペンライトが点灯し、雲を模したセットが浮かぶ会場を朱色に染める。

キーボードから暖かな旋律が奏でられ、ステージ上にも雲をイメージさせるスモークが漂う中、斉藤朱夏が登場。夏ツアーのテーマ「青春」をイメージした朱のジャージがドレスアップされ、袖下に羽衣を思わせるフリルを配した衣装を翻す。先ずは「セカイノハテ」で伸びのあるハイトーンをホールに響かせると、朱夏人もコールの代わりにライトを突き出し、早くも会場が一体に。続いて黄色いライトが交じり、特徴的なクラップが軽快に響く「リフレクライト」、斉藤朱夏ならではの大きくメリハリの効いたダンサブルナンバー「ノーサレンダー」へと紡ぐ。








歌い終えたところで
「くもり空の向こう側へようこそ!」
と元気に声をあげた斉藤朱夏は、
「2階のキミも元気?」
と、ファンへの独特の呼称で呼びかけ、ホール最深部までくまなく視線を向ける。
「答え合わせをたくさんしましょ!」
と微笑んで、
「まずは踊りませんか?」
と誘ってのダンスナンバー「ぴぴぴ」、続いて早くもタオル曲の「しゅしゅしゅ」へ。ステージ左右のお立ち台に登った斉藤朱夏は「汗拭け!回せ!回せ!汗拭け!」とネーミングされたライブタオルを振り回し、客席も応えてタオルが乱舞する。ここで
「お水タイムです」
と、一息つくと、
「強がることが当たり前になって、涙を見せちゃダメなんだって…強いって思われたくて、弱い自分と向き合うことを避けて…でもライブの度に、ステージに立つ度に、どんな姿でも大丈夫だよ…って言ってくれてるキミがいて。キミと逢えたことで、新しい自分と逢って、感情豊かになって、もっと泣き虫になって。今という感情をキミと分かち合えることが、何よりも嬉しくて、宝物で…キミが居てくれるから、はだしでたくさん走れました」
と、ライブツアーを終えての心境の変化を吐露する。そして
「ライブの度に違う顔を見せて、一歩強くなった曲をキミに届けます」
と告げ、深いブレスからアコーステックギターの音色に合わせて「よく笑う理由」へ。「どんな場所でも一緒に居ればきっと笑える」という、今の想いのままの歌詞を、時折声を詰まらせながら切々と歌い上げる。続いて、斉藤朱夏の楽曲をプロデュースしてきたハヤシケイ(LIVE LAB.)の名曲「ピエロ」をカバー。自分と向き合う時間が長かったツアー中、たくさん聴いたという同曲を、「アタシって何?」との疑問に「朱夏は朱夏だよ」と教えてくれたという、キミたちへ向け熱唱。
明るく晴れ晴れとした、斉藤朱夏らしい笑顔に戻ると、
「遊ぶ用意は出来てますか?」
と、お立ち台でおどけたポーズも交えながらの「イッパイアッテナ」で、迷いなくパワフルな声を響かせる。さらに「SHUKA」の旗を手に会場を赤青2色に分け、「Your Way My Way」で恒例のライトパフォーマンス。お馴染みのバンドメンバー、ドラム・今村舞、ベース・伊藤千明、ギター・ひぐちけい、キーボード/バンマス・西野恵未の紹介を織り交ぜながら、「まだまだいくよ」と、お立ち台に足をかけて「月で星で太陽だ!」、拡声器を手に持って「ゼンシンゼンレイ」のアジテーションに繋いで客席を乗せていく。

























「ホールなのにライブハウスみたい」
と、熱量がもたらす距離感の近さに笑みを浮かべた斉藤朱夏は、
「答えがしっかりと見つかりました。キミがいつも答えを教えてくれます。くもり空の向こう側は、最高の景色でした。この先、くもり空の下を走っても、キミが居るってもう解ったし。キミがくもり空の下を走っている時は、朱夏が居る!って、安心して突っ走って。その先で出逢った時にたくさん遊ぼう?涙だったり、汗かいたり、笑顔だったり、たくさん青春しようね!」
と語りかける。さらにまばゆい白と朱のライトに照らされ、「ワンピース」を満面の笑顔で聴かせると、燃焼し尽くすような全開の声で「もう無理、でも走る」を熱唱。そして
「キミが強く、笑っていれますように」
との願いを籠め、黄色いライトに包まれて「ひまわり」をしっとり聴かせると、両手を拡げ、朱夏人からの溢れる想いを吸収していく。再び白いスモークがステージに沸き立つが、斉藤朱夏は雲を振り切る様に最上段まで昇り詰めると、ステージの先へ姿を消した。















しかし鳴り止まぬ拍手が暗転した場内で1つの手拍子となり、スモークを振り払う。バンドメンバーに続いて斉藤朱夏がオーバーサイズのライブTシャツを翻し、飛び跳ねる様にステージに姿を見せ「パパパ」を軽やかに響かせる。

「アンコール盛り上がってる?」
と、問いかけると、年明け1月放送のアニメ『齢5000年の草食ドラゴン、いわれなき邪竜認定』への水の聖女役での出演と、2月22日リリースの新曲「僕らはジーニアス」が同作OPをかざること、さらに4月に名阪神奈川のツアー決定を発表。そして昼公演には無かったサプライズで「僕らはジーニアス」を初披露。新春の幕開けを飾るに相応しいハイテンションなナンバーで客席を沸かせる。そして
「ライブをして、たくさんキミたちからのエネルギーが刺さりました。今年、斉藤朱夏としては20公演ライブをしてきました。初挑戦で、未知の世界で…キミが熱い想いで遊んでくれて…かけがえのない宝物がたくさん出来ました。このステージに立てるのも、応援してくれるキミのおかげです、本当にありがとう。来年も、その先も、たくさん、はじまりのサインを交わそうね」
と、想いを籠めて「はじまりのサイン」を熱唱。マイクオフで
「本当にありがとうございました」
と、感謝の言葉をホールに響かせると、
「これからも、キミのペースで一緒に遊ぼうね!またね」
と、会場に視線を送りながら、公演を締めくくった。









1年振りのホール公演で、斉藤朱夏から改めて、人を真っ直ぐに信じて、好きでいられる才能を感じた。
目標と語った47都道府県制覇に先んじ、12月29日には遠くサウジアラビアでの「SACRA MUSIC FES.」単独ステージも控える。公演後、新宿の夜空には星が瞬き、アフターコロナに向けて斉藤朱夏の大きな飛躍を予感させた。

ライター:こもとめいこ♂


◎斉藤朱夏 朱演 2022 くもり空の向こう側 セットリスト
01. セカイノハテ
02. リフレクライト
03. ノーサレンダー
04. ぴぴぴ
05. しゅしゅしゅ
06. よく笑う理由
07. ピエロ
08. イッパイアッテナ
09. Your Way My Way
10. 月で星で太陽だ!
11. ゼンシンゼンレイ
12. ワンピース
13. もう無理、でも走る
14. ひまわり
EN1. パパパ
EN2. 僕らはジーニアス
EN3. はじまりのサイン


■2023年2月22日(水)発売4th Single「僕らはジーニアス」INFORMATION
https://www.saitoshuka.jp/info/archive/?547539

■斉藤朱夏公式サイト
https://www.saitoshuka.jp/

■公式YouTubeチャンネル 斉藤朱夏 Official YouTube Channel
https://www.youtube.com/channel/UCNZixANYOD3NyepS2lsAArg


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