
内田雄馬にとって来年声優10周年、アーティストデビュー5周年を間近に控えたタイミングで開催された本公演。指定席完売、ステージサイド席を急遽開放し、開演前から大きな盛り上がりを見せていた。
当日も、内田雄馬から「内田雄馬」と呼称されるファンが、全国各地から集結。自身のライブでは初となるバンドセットが組まれたステージを、声援を控えてなお抑えきれない熱気が包む。開演時刻となり暗転した武道館内がイメージカラーの青い光のペンライトに染まる中、OP映像が大型モニターに映し出される。モニター内でパーティー会場へ向かう内田雄馬がドアをノックすると、パワフルな生バンドによる演奏と共にTVアニメ「怪病医ラムネ」OPテーマ「SHAKE!SHAKE!SHAKE!」でライブスタート。銀に輝くナポレオンジャケットで、4人の「うちダンサーズ」と共に、力一杯のクラップとライトによる応援と熱気に応え爽快感溢れるポップナンバーを熱唱、2ndシングル表題曲「Before Dawn」に繋げる。かけ声に会わせたクラップでステージの内田雄馬と会場の内田雄馬たちがペンライトの輝きと共に一体となる。
一息付いた内田雄馬は
「こんばんは内田雄馬です!」
との元気な挨拶に続き、集まったファンに感謝を述べる。そして
「チーム内田雄馬初めての武道館公演です」
と改めて紹介、万雷の拍手を浴びる。
「盛り上がる準備は出来てますか?」
と呼びかけ、元気いっぱいの手拍子を確認すると「DNA」でダンサーとの息の合ったパフォーマンスを披露。「VIBES」では情熱的な歌唱に赤いレーザーとライトが交錯し、シャウトが印象的な「Relax」ではギタリスト・ベーシストと絡みながらの一幕も交え、幅広い表現力を見せつける。
ここでバンドセッションコーナーとなり、ドラム・今井義頼、ベース・二家本亮介、キーボード・半田彬倫、ギター・佐藤裕晃が華麗なソロ回しを見せる。
続いてゆったりしたニットに着替えた内田雄馬が再登場、透明感溢れる「Looook UP !!!」、「Angel」ではハイトーンを武道館中に響かせる。ここで、お馴染みのメンバーからKEiTa とHIDEKIがお休みで4人編成となったTAKAMASA、A-chan 、Yusuke 、RYOTAROの「うちダンサーズ」を紹介。ライブやMVで内田雄馬と共に走ってきたメンバーならではの空気感を醸し出す。そして
「最悪なMCだったってTwitterで書かないでくださいね。喋るの苦手なので(笑)」
と、自嘲気味に場を和ませて中盤へ。
ニットを脱ぎ、ムーディなダンスナンバー「equal」を5人でパフォーマンスすると、うちダンサーズがダンスパートを「Loser」のリミックスとともに華麗なコンビネーションを披露。モードな装いのジャケットに身を包んだ内田雄馬が姿を現し、モニターのロゴをバックに「ERROR」でアダルトな一面を魅せると、ジャズ調の「Can you keep a secret?」でモノトーンの映像と共にスイング。作曲を手がけた半田彬倫自らの伴奏によるアコースティックな「Good mood」ではミラーボールの光に照らされて伸びやかな高音を披露する。
ここで、初編成となった内田雄馬バンドのメンバーを紹介。今回からライブグッズのペンライトが8色に変化する様になったことに触れ、
「多分2色しか使われてないんじゃなかと思って」
と、次の楽曲がTVアニメ「この音とまれ!」EDテーマ「Speechless」であることを予告。客席が呼応して「優しい感じ」の緑色にライトを光らせる。続いて
「この曲は白でいきましょうか。心の色でも良いですよ!楽しんでいきましょう!」
と気遣いを見せながら、モニターとミラーボールによる雪が舞う中の「Shower」でも、武道館の隅々まで歌声を響かせる。
続いてモニターでの企画映像コーナー「内田雄馬のオリジナルソング作っちゃおう!!」がスタート。リハーサルスタジオで収録された企画の内容は、用意された様々な楽器を手にオリジナルソングを作っていくというもの。「全人類内田雄馬化計画」というテーマでの即興ソングなども楽しく見せながら、「Not Fighter」という自身を投影した楽曲を作り上げて映像で披露した。
続いてロック柄のジャケットに身を包んだ内田雄馬がステージセット最上段からリフターでさらに高く昇り、モニターと重なりながらバラード「your words」を切々と唄い上げまばゆいオレンジのスポットライトを浴びる。「向かうべき場所へ」、一転してアップテンポの「スタートライン」ではステージ上を移動し、ギタリストと肩を組み、片手側転を披露しつつ息も切らさず唄いきってみせる。
「ソロデビューして5年目になって、武道館という本当に大きな舞台に立てるのは本当に皆さんのおかげです。内田雄馬は1人じゃ何も出来ないんです」
と心境を吐露。スタッフや、うちダンサーズ、バンドメンバー、そして支えてくれた総ての内田雄馬たちに御礼を述べると、「僕のスタートになった歌を聞いてください」
ソロデビューシングル表題曲「NEW WORLD」と、9月21日にリリースされたニューシングル「Congrats!!」にこれまでの成長と感謝を込め、金の紙吹雪が舞う中、初の武道館公演を締めくくった。
しかしこれまでの想いが籠もった感動が拍手から手拍子に変わり、呼応して内田雄馬が登場。赤いレーザーが乱舞する中、TVアニメ『灼熱カバディ』EDテーマ「Comin' Back」でアンコールに応える。
ここで初の武道館公演での映像コーナーの振り返りなどをしながら、「自分で何かを生み出すことはすごく難しいことというのを改めて実感しました。誰かのおかげでこういう場所に立たせてもらっている、このことをこれからも大切にしようと思いました。アンコールっぽいこと言っちゃたよ(笑)」
と場を和ませながら振り返りつつ、新年1月放送のTVアニメ『とんでもスキルで異世界放浪メシ』EDテーマ「Happy-go-Journey」のデジタルリリース、同月に本公演の写真展開催を告知。さらに
「自分の周りには本当に素敵な人達が集まってくださっているんだな、実感しています」
との言葉に続いて「You Are Special」をしっとりと聴かせると、
「みんなの気持ち、全部ください!」
と「JOURNEY」に歌い継いで中央のステージで右手を高く突き上げ
「ありがとう!」
でアンコールを締めくくった。しかしなおも鳴り止まぬ拍手に誘われて登場。
「感謝以外の言葉はございません」「明日もあるんですけど、今日全部出し切っていきたいよね」「限界超えていこうぜ!」
のかけ声と共に「Over」でステージを駆け巡り、勢い余ってサイドテーブルのドリンクを倒すアクシデントにも動じず歌いきり大きなジャンプで締めくくる。バンドメンバー、うちダンサーズと並んで感謝の言葉を述べ、マイクオフで
「本日は本当にありがとうございました」
と、声を響かせ、怒濤の武道館初日を終えた。
どこにこれだけの力が秘められているんだと驚かされるパワフルなパフォーマンスで、武道館の隅々まで声を届けるライブを体験し、翌日に期待が高まった初の武道館公演初日となった。
◎「YUMA UCHIDA LIVE 2022 DAY1 Gratz!」セットリスト
1.SHAKE!SHAKE!SHAKE!
2.Before Dawn
3.DNA
4.VIBES
5.Relax
BE MY BABY (バンド紹介セッション)
6.Looook UP !!!
7.Angel
8.equal
Loser (DANCE PART)
9.ERROR
10.Can you keep a secret?
11.Good mood
12.Speechless
13.Shower
幕間映像
14.your words
15.向かうべき場所へ
16.スタートライン
17.NEW WORLD
18.Congrats!!
EN1.Comin' Back
EN2.You Are Special
EN3.JOURNEY
WEN.Over
◎ライブセットリストプレイリスト
https://yuma-uchida.lnk.to/Gratz_SETLIST
■内田雄馬公式サイト
https://www.uchidayuma.com/
■公式YouTubeチャンネル 内田雄馬 OFFICIAL
https://www.youtube.com/channel/UCmJ5vFSQcyoeUwV0gq_kVJA
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