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青き民と女神2年ぶりの熱狂! 『雨宮天 BEST LIVE TOUR -SKY-』レポート 2022/04/08
青き民と女神2年ぶりの熱狂! 『雨宮天 BEST LIVE TOUR -SKY-』レポート

3月27日(日)、声優・アーティスト雨宮天が、パシフィコ横浜国立大ホールにて『LAWSON presents 雨宮天 BEST LIVE TOUR -SKY-』を行った。

今回のツアーは、今年1月5日に2枚同時リリースした、ソロアーティスト雨宮天初のベストアルバム、"青盤"『BLUE』”赤盤"『RED』を引っ提げてのもの。2月27日愛知、3月20日大阪を経て今回が最終公演となり、前夜の雨があがったパシフィコ横浜は、雨宮天が「青き民」と呼ぶファンで大盛況となった。

 

 

コロナ禍を経て約2年ぶりとなる有観客ライブの最終公演は、万全の感染予防対策の為に声出しが禁止ながらも、立っての観劇が可能となっており、暗転したホール内にピアノの音が鳴り響くと客席ではペンライトが青く点灯。紅いスポットライトに彩られたステージのセット上段に白いブラウスとパンツルックの雨宮天が姿を見せると、青い光の海も一斉に波打つ。青き民が待ち望んだライブステージは、雨宮天の歌謡テイストの楽曲を中心に集めたアルバム『RED』に収録され、有観客では初歌唱となる「Fluegel」で幕を開けた。女神とも称される雨宮天が、エキゾチックな世界観を持つ曲調に合わせてホールの隅々まで声を響かせると、一瞬で青き民を自身の宮殿へ誘う。

 

 

 

 

 

続いてシリアスなロック曲中心のアルバム『BLUE』に収録された、TVアニメ『七つの大罪 憤怒の審判』OPテーマ「永遠のAria」を唄い上げた雨宮天はようやく微笑を浮かべ、

「ようこそ! 今日も一緒に楽しみましょう!」

のかけ声から「蒼天のシンフォニア」を熱唱。ここで一息つくと、ライブタイトルを噛んで苦笑い。

「序盤で解っていただけたと思うんですが、かなり高火力で行くんですが…」

と、すっかりお馴染みとなった「天ちゃんバンド」のメンバー4人を紹介。歌唱時の熱く、クールなアーティストの顔とは一転して「普段の可愛い天ちゃん」の顔を覗かせたMCコーナーとなった。

そして

「ぶっとばしていくんで」

と、TVアニメ『理系が恋に落ちたので証明してみた。』OPテーマで、YouTube「THE FIRST TAKE」でのアレンジ版の披露も記憶に新しい「PARADOX」に続き、スポットライトに照らされてデビューシングルのカップリング「夢空」のライブアレンジ版を、モニターに映る大空の映像と共に唄い上げる。

さらにジャズ調の「Shu!Bi!Du!Ba!」でダンサーと共にスイング、エキゾチック歌謡「Emerald」へと繋げる。「Catharsis」を大人っぽくムーディーに披露すると、ステージの上へ登り「フリイジア」を幻想的に響かせる。白いスモークの中に姿を消した雨宮天は、赤いワンピースとコートに衣装チェンジして再登場。青き民も赤のライトに変えて呼応すると、「Queen no' cry」、「BLUE BLUES」、「irodori」と、ハードな曲を唄い継ぐ。そして『RED』のリード曲で、自身が作詞作曲を手がけ、中森明菜へのリスペクトが詰まった「ロンリーナイト・ディスコティック」を、歌詞に合わせてミラーボールが光を反射する中、しっとりとムーディーに聴かせる。

 

 

 

ここで再び赤から青に衣装チェンジ。それぞれがベストアルバムのジャケットで着用した衣装をライブ用に仕立て直した物であることを明かす。さらに前日3月26日、東京ビッグサイトで開催された「AnimeJapan 2022」内での3作品のステージ出演と「ラーメン」に関する裏話を披露。

「みなさんにもこのあと美味しいラーメンを食べていただきたいので…盛り上がっていきましょう!」

と拳を振り、賛同した青き民を「Song for」 、「Absolute Blue」で扇動する。さらに

「まだまだいくよ!」

と叫ぶと、「Eternal」、「Silent Sword」、「Skyreach」と、『BLUE』収録のハードなロックで畳みかける。そして

「ありがとう、本当に楽しかったです。最後の曲、みんな心の中で一緒に唄ってください」

と告げ、青き民への応援歌でもある「Next Dimension」で、「天ちゃんダンサーズ」の紹介を挟んで締めくくった。

 

 

 

しかし暗転し余韻醒めやらぬ会場には拍手が鳴り止まず、やがて手拍子へ変わる。その青き民の想いに応え、青いライブTシャツを纏った雨宮天がTVアニメ『彼女、お借りします』の挿入歌「君を通して」と共に再登場。

「アンコールありがとう」

と述べると、ライブグッズへの拘りに言及し、YouTubeでの新企画、3月16日にリリースされたミュージックレインCDコレクション企画”第三弾『シャッフル -Bright 3 Waves-』、5月11日にリリースのニューシングル『Love-Evidence』を告知すると、慌てて舞台袖へ消える。そこで雨宮天がコロナ禍にはじめた企画「そらのはるやすみ」のBGMを天ちゃんバンドが即興で披露して場つなぎ。舞台に戻って来た雨宮天も

「髪飾りがからまって…」

と、「そらのはるやすみ」を披露して会場を和ませる。そして

「今日はスゴい緊張してたんですよ!」

と心境を吐露し、

「いつも怖い、ダメかも…って思う自分を震い立たせて…待ってるのは青い光とみんなの笑顔で…ステージに立ってよかったな…って心から思うんですよね。挑戦の度にそう思わせてくれるのは、受け取めてくれるみんながいるからだな、と思います。今日もありがとうございました。みんながくれた大切な想いを、私からお返しする気持ちで、お一人お一人に向けて次の曲を唄っていきたいと思います」

と『RED』の最後に収録された「誓い」を、熱く、しっとりと聴かせる。そして自身が作詞作曲を手がけた『BLUE』のリード曲『This Hope』を絶唱。後奏に合わせ

「これまで振り返ってみて、本当に挑戦だらけで、身の丈に合わない挑戦だな…って思うことも」

と声を震わせる。しかし青き民からの熱い拍手に気を取り直し、

「自分に対して絶望することは凄くあったんですけれど…いつもみんながいてくれて、光で照らしてくれて…大丈夫だよ、っていう風に伝えてくれて。怖くても、もうダメかって思っても、これからも私は、自分自身が希望だと証明するために、みんなの力を借りて、みんなの光に照らしてもらって、これからも挑んでいきます。本当にありがとうございました。雨宮天でしたーっ」

と涙ぐみながら絶叫。バンドメンバー、ダンサーズと深々とお辞儀をした後、ステージの最上段からマイクを使わずに

「ありがとうございました」

との声をホールに響かせ、満面の笑みを見せてライブツアーを締めくくった。

 

 

 

単独では約3年振りとなるパシフィコ横浜での公演は、歌謡曲、ジャズなどのエッセンスをハイBPMに織り込んで普遍的な魅力のある現代的楽曲に昇華させ、アニソンと共に唄い継ぐ、雨宮天の声優・アーティストとしての凄みを改めて実感させられるライブとなった。ユニットやキャラクターとしての歌唱とはまた違った、声優・アーティストならではの卓越した表現力、圧倒的な歌唱力を合わせ持つ雨宮天の舞台が、ライブならではのエモーショナルな感動に溢れていたことは、終演後にSNSに溢れた、青き民の言葉からひしひしと伝わって来た。ライブシーンが復活するアフターコロナの地平に、雨宮天の魅力が大きく開花する予感に包まれた横浜公演だった。

 

 

写真:江藤はんな(SHERPA+)

ライター:こもとめいこ♂

 

 

◎『LAWSON presents 雨宮天 BEST LIVE TOUR -SKY-』セットリスト

01. Fluegel

02. 永遠のAria

03. 蒼天のシンフォニア

04. PARADOX

05. 夢空

06. Shu!Bi!Du!Ba!

07. Emerald

08. Catharsis

09. フリイジア

10. Queen no' cry

11. BLUE BLUES

12. irodori

13. ロンリーナイト・ディスコティック

14.Song for

15. Absolute Blue

16. Eternal

17. Silent Sword

18. Skyreach

19. Next Dimension

 

EN1. 君を通して

EN2. 誓い

EN3. This Hope

 

 

雨宮天 アーティストオフィシャルTwitter

https://twitter.com/Amamiyastaff

 

雨宮天公式YouTubeチャンネル

https://www.youtube.com/channel/UCc4xpujLxnUBSI1XX-SdldQ

 

YouTube雨宮天のてくてく天ちゃん

https://www.youtube.com/channel/UC2oaLFNojVzLwQaA5KJOy3g

 

ソニーミュージック雨宮天公式サイト

https://www.sonymusic.co.jp/artist/amamiyasora/

 

 

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