別れのブルース秋元順子 | 秋元順子 | 藤浦洸 | 服部良一 | 中村力哉 | 窓を開ければ 港が見える メリケン波止場の 灯が見える 夜風潮風 恋風のせて 今日の出船は どこへ行く むせぶ心よ はかない恋よ 踊るブルースの せつなさよ 腕の錨の いれずみほって やくざに強い マドロスの お国言葉は 違っていても 恋には弱い すすり泣き 二度と逢えない 心と心 踊るブルースの せつなさよ |
暗い港のブルース秋元順子 | 秋元順子 | なかにし礼・薩摩忠 | 早川博二 | 中村力哉 | いとしいひと あなたはいま 名前さえ告げずに 海にかえるの 白い霧に 目かくしされ 遠い船の汽笛 ぼくは聴いてる かりそめの 恋をさけんだけれど あふれくる 涙 涙 涙 切れたテープ 足にからめ あなたの影を追う 暗い港 さよならは 死ねというも同じ 枯れはてた 涙 涙 涙 不幸色した ランプゆれて あなたを今日も待つ 暗い港 |
港町三文オペラ秋元順子 | 秋元順子 | 阿久悠 | 大野克夫 | 中村力哉 | あんたになんか 惚れてしまったばっかりに 海猫を見つめて暮す女となった 何処へでも行けるようにまとめた荷物 ころがして 腰かけて 涙ぐむ おまえになんか 夢を託したばっかりに 酔いどれの真似して眠る男になった 水割りで酔える間はよかったけれど 生(き)の酒を 一息に 流し込む 扉のすき間から 流行り歌 季節の変りの にわか雨 男と女の 男と女の 港町三文オペラ あんたはやっぱり どこか甘えていいかげん ガラあきのシネマのようにしらけてしまう ここよりももっと北へと地図など眺め ためいきをつくだけの昼下がり おまえはやっぱり 逃げるばかりの人生を 落着いて暮せる夢をこわしてばかり 北へ行く汽車の切符を奪って捨てて もう此処で終りだと抱きよせる イカ焼く匂いだけ 露地にあり 汽笛をかき消す 波の音 男と女の 男と女の 港町三文オペラ |
水色のワルツ秋元順子 | 秋元順子 | 藤浦洸 | 高木東六 | 桑山哲也 | 君に逢ううれしさの 胸にふかく 水色のハンカチを ひそめる習慣(ならわし)が いつの間にか 身に沁みたのよ 涙のあとをそっと 隠したいのよ 月影の細道を 歩きながら 水色のハンカチに 包んだ囁きが いつの間にか 夜霧にぬれて 心の窓をとじて 忍び泣くのよ 忍び泣くのよ |
黒の舟唄秋元順子 | 秋元順子 | 能吉利人 | 櫻井順 | 中村力哉 | 男と女の間には ふかくて暗い 河がある 誰も渡れぬ 河なれど エンヤコラ今夜も 舟を出す ROW&ROW ROW&ROW ふりかえるな ROW ROW おまえが十七 あれ十九 忘れもしない この河に ふたりの星の ひとかけら ながして泣いた 夜もある ROW&ROW ROW&ROW ふりかえるな ROW ROW あれからいくとせ 漕ぎつづけ 大波小波 ゆれゆられ 極楽見えた こともある ROW&ROW ROW&ROW ふりかえるな ROW ROW たとえば男は あほう鳥 たとえば女は わすれ貝 まっかな潮が 満ちるとき 失くしたものを 想いだす ROW&ROW ROW&ROW ふりかえるな ROW ROW おまえとおれとの 間には ふかくて暗い 河がある それでもやっぱり 逢いたくて ヤンヤコラ今夜も 舟を出す ROW&ROW ROW&ROW ふりかえるな ROW ROW ROW&ROW ROW&ROW ふりかえるな ROW ROW ROW&ROW ROW&ROW ふりかえるな ROW ROW |
マロニエの木蔭秋元順子 | 秋元順子 | 坂口淳 | 細川潤一 | 桑山哲也 | 空は暮れて 丘のはてに 輝くは 星のひとみよ なつかしの マロニエの木蔭に 風は思い出の 夢をゆすりて きょうもかえらぬ 歌をうたうよ かなた遠く 君は去りて わが胸に 残るひとみよ 思い出の マロニエの木蔭に ひとりたたずめば つきぬ思いに きょうもあふるる 熱き涙よ 空は暮れて 丘のはてに またたくは 星のひとみよ なつかしの マロニエの木蔭に ああ われ若き日の 夢のおもかげ きょうもはかなく しのぶ心よ |
公園の手品師秋元順子 | 秋元順子 | 宮川哲夫 | 吉田正 | 桑山哲也 | 鳩がとび立つ 公園の 銀杏は手品師 老いたピエロ うすれ日に ほほえみながら 季節の歌を ラララン ラララン ラララン うたっているよ 貸してあげよか アコーディオン 銀杏は手品師 老いたピエロ 雲が流れる 公園の 銀杏は手品師 老いたピエロ 口上は 言わないけれど なれた手つきで ラララン ラララン ラララン カードをまくよ 秋がゆくんだ 冬が来る 銀杏は手品師 老いたピエロ 風が冷たい 公園の 銀杏は手品師 老いたピエロ 何もかも 聞いていながら 知らぬ顔して ラララン ラララン ラララン すましているよ 呼んでおくれよ 幸せを 銀杏は手品師 老いたピエロ |
芽ばえて、そして秋元順子 | 秋元順子 | 永六輔 | 中村八大 | 桑山哲也 | あなたのまつげが ふるえてとじて なみだのしずくが つたっておちて 私に芽生えた あなたへの愛 芽生えて ひよわな 愛の心を やさしくやさしく 育てる月日 やがては私を 抱きしめる愛 その愛が 私を育てた愛が 今は 私をくるしめ 悩ませるの あなたのまつげが ふるえてとじて なみだのしずくが つたっておちて それが終りの あなたへの愛 その愛が 私を育てた愛が 今は 私をくるしめ 悩ませるの あなたのまつげが ふるえてとじて なみだのしずくが つたっておちて それが終りの あなたへの愛 あなたへの愛‥‥ |
誰もいない秋元順子 | 秋元順子 | なかにし礼 | 大六和元 | 桑山哲也 | 誰もいない 誰もいない 長い長い 孤独の夜よ 寒い心に ひざかけまいて 宛名のない 手紙を書くの 誰もいない 誰もいない 信じられない 手品のようね レースをあんで あんではほぐし 針の止まった 時計を見るの 誰もいない 誰もいない 遠い遠い 想い出だけね 涙をかくす 仮面(マスク)をつけて 終わりのない 本を読むの 本を読むの |
かもめはかもめ秋元順子 | 秋元順子 | 中島みゆき | 中島みゆき | 桑山哲也 | あきらめました あなたのことは もう電話もかけない あなたの側に 誰がいても うらやむだけ悲しい かもめはかもめ 孔雀(くじゃく)や鳩や ましてや女にはなれない あなたの望む 素直な女には はじめからなれない 青空を渡るよりも 見たい夢はあるけど かもめはかもめ ひとりで空を ゆくのがお似合い あきらめました あなたのことは もうゆくえも知らない あなたがどこで 何をしても 何ひとつ私では合わない かもめはかもめ 孔雀や鳩や ましてや女にはなれない あなたの望む 素直な女には 最後までなれない この海を失くしてでも ほしい愛はあるけど かもめはかもめ ひとりで海を ゆくのがお似合い |