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 聞くひとの心を捉えて離さない、染み入る歌声と歌詞が多くのリスナーを惹きつけるシンガーソングライター・新山詩織。そんな彼女が2023年4月17日にメジャーデビュー10周年を迎えました。そして7月5日には10周年記念アルバム『何者 ~十年十色~』をリリース!
 
 さて、今日のうたコラムでは、メモリアルイヤーを記念して“新山詩織”による歌詞エッセイを1年を通じ、12ヶ月連続でお届け!その第10弾です。綴っていただいたのは、日常のなかの「?」のお話。いつどこでついたのかわからない、小さな跡や染みを見つめて考えることは…。今回も音声版がございます。本人の朗読も併せてお楽しみください。


新山詩織の朗読を聞く

ついこの間、左手首を見たら
小さな小さな火傷のような跡があった。
 
ハテナはてなの頭で
これまでの1日の流れや昨日の出来事を辿ってみるも
そんなことになる状況など一度もなかった。
 
強いて言うならば、久しぶりに揚げ物をしていた時
油がピッととんできた可能性が高い。
 
とある日に、いつものお気に入りのジーンズを履いて外に出た時。
 
お昼がてらベンチに座り一息つきながら
ふと、下を見たら
 
膝のあたりに、白いような、茶色いような
はたまた黒いような色が染み付いていた。
 
はたいてもそれは取れず
人目にもしっかりわかるよう濃いめについていたので
少し恥ずかしかった。
 
しかし、一体いつなんだろう
転んでもないし、風に吹かれてもないし
森や林の中を入ったわけでもないし…
再びハテナはてなの頭だった。
 
特に多いのが、歯磨き粉。
 
鏡を見ながら、隙間なくしっかり磨いているし
飛び散るようなことなんて何もしてない、なのに
 
“一体どうしたらこんなところにつくの?”
ということが、かなり起こりうる。
 
そんな感じで、どんなに気をつけていても、意図していなくても
気づかずに誰かを傷つけてしまっていることもあるかもしれない。
 
でも、そんな風に気にしていたら生きていけないし
その時はその時で対処して行くしか無いよね
人ってそういう生き物なんだって、自覚しながら
 
“なるようになる”で、生きていくんだ。
 
 
<新山詩織>


◆新山詩織 アコースティックLive 2023 ~夏の終わり Vol.02
出演:新山詩織(Vo,Ag) / 和久井沙良(Pf,Key)
 
10月14日(土)北海道・札幌 くう
OPEN 15:30  START 16:00
公演に関するお問合せ:マウントアライブ  011-623-5555
 
10月15日(日)東京・目黒ブルースアレイジャパン
<1st> OPEN 15:00  START 16:00
<2nd> OPEN 18:30  START 19:30
公演に関するお問合せ:目黒ブルースアレイジャパン  03-5740-6041
 
10月21日(土)愛知・BL cafe
OPEN 16:30  START 17:00
公演に関するお問合せ:サンデーフォークプロモーション  052-320-9100
 
10月22日(日)大阪・ヒルズパン工場
OPEN 16:30  START 17:00
公演に関するお問合せ:サウンドクリエイター  06-6357-4400
 
◆新山詩織 4th ALBUM『何者 ~十年十色~』
2023.7.5 RELEASE!