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LIVE REPORT

さかいゆう

『さかいゆうPremium Acoustic Live “ONLY YU”#2』

2013年05月19日
@SHIBUYA-AX

シンガーソングライターのさかいゆうの1台のピアノと歌だけのステージ『さかいゆうPremium Acoustic live“ONLY YU”♯2』が、5月19日にSHIBUYA-AXで開催された。時にポップなリズムを叩き出し、時に美しく儚い情景を描き出すピアノは、その指先ひとつでバンドサウンドにも匹敵するし、さらに透明感のある歌声と合わされば、まるでデュエットのように極上のハーモニーを響かせる。ポップだけでなく、クラシックやジャズのテイストも交えながら、楽器1台と歌のみとは思えないほど、実に濃密な音楽で場内は満たされた。
この日は、“ピアノと歌だけで披露したらステキだろうなと思う選曲にした”とのこと。「ストーリー」や「君と僕の挽歌」など人気曲もあれば、小泉今日子に提供した「100%」のセルフカバーも披露。中盤では高校時代の思い出を語りながら、朝起きる時に聴いていたというスピッツの「涙がキラリ☆」と、ヴァネッサ・ウィリアムスが歌ったものをドラマで聴いて感銘を受けたというバート・バカラックの「Alfie」をカバー。しかも、「Alfie」の間奏では、口でトランペットの音を出してメロディーを奏でるなど、遊び心のある演奏で会場を沸かせた。
後半には“さかいゆうの、知られざる名曲シリーズ”と題して、「きみなんだ」を披露した。「きみなんだ」は最後に女性の名前が出てくるが、“あ、今いいこと思いついた!”と、場内から2文字の名前を挙げてもらい、その名前で歌うという演出も。シンプルなシチュエーションなだけに、こうした観客とのコミュニケーションもいいスパイスになる。前半に披露した「Lalalai」でも、途中で歌詞を間違えてしまったものの、続けて“わざと間違えたんだよ~”と替え歌していて、ハプニングさえも演出の一部といった感じ。実にライヴらしいと思えるライヴに、最初は大人しかった観客も、いつしか手拍子して一緒に歌ってと、気付けば会場はひとつになっていた。