君と指と形

いつもより早く起きた土曜
買い物にでも行こう
歯ブラシ、シャンプーに、ボディーソープ
昼間の日差しが眩しくて

君はもう僕を忘れたかな
買い物袋が揺れる
電話できたけどしなかった
君は僕を待っていたかな

その時は気付かないいつも
振り返るとあの頃が一番さ
どーでもいいなんかの帰り
ゲーセン、スタバ、少し回り道

錆びた鉄みたいな僕の腕で眠った君が大好きさ
間違いだらけだ僕の世界
遠くマンションの星あかり

君とめくったページの一枚二枚
まるで昨日の事のようだ
なんで泣いたとか
まばたきしたら忘れちゃいそうだ

あのね、あのね、ここの空は今も広いよね
だけど小さいね
あのね、涙が溢れる笑ってて
意識が遠のいてくる

一体どれだけの月日を僕らめくって破いて捨てた
君の指の形もとうに忘れた

君の目の奥に僕と君の未来が少し見えた
人がいない道に寝転がり
君が指差す星に名前はない
僕ら手を繋ぎ吐いた白い息の間に隠れたよ
東京に帰っても目を閉じたらまたここで待ち合わせ

君の指の形だってもう忘れたし
あんなに遠いと思った君だけど
あの頃が一番近かったな

何回ページをめくっても
どの世界でも僕らは別々に生きるんだろう
そうだろ?
こんな僕に叶えられる夢はどこにあるだろうか

君とめくったページの一枚二枚
まるで昨日のことのようだ
なんで泣いたとか
まばたきしたら忘れちゃいそうだ

あのね、あのね、ここの空は今も広いよね
だけど小さいね
あのね、涙が溢れる笑ってて
意識が遠のいていく
そして

いつもより早く起きた土曜
買い物にでも行こう
歯ブラシ、シャンプーに、ボディーソープ
昼間の日差しが眩しくって

君はもう僕を忘れたかな
買い物袋が揺れる
電話できたけどしなかった
君は僕を待っていたかな
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