僕にしときゃいいのにさ。

宙ぶらりの右の手に
いっそ 触れてみたくなる
君の話す その「恋人」が
すこし憎いから

都心23階は
やりすぎだと 笑いながら
「もらったのよ」って指輪を
退屈そうに遊ばす

飾り気のない君にはちっとも
似合わないシルバー
形よりも 思い出にしなよ
負け惜しみだよ

「僕にしときゃいいのにさ。」
冗談さえも 野暮だけど
優しいだけじゃ 嫌なのね
ずっと 焦がれてんだ

別れ話してきたの
ああ そう これで何度目さ
来週 彼の誕生日
どうせそれまでのラブソング

愛を欲しがっては
昏い旅へ またひとりで 行くのかい
愛してしまったよ
君のことを 歌うよ

「僕にしときゃいいのにさ。」
冗談さえも 野暮だけど
まぶしい明日を 選びながら
じゃあなぜ 泣いているんだ

愛を欲しがっては
昏い旅へ またひとりで 行くのかい
愛してしまったよ
君のことを 歌うよ

愛を欲しがっては
昏い旅へ またひとりで 行くのかい
愛してしまったよ
眠れるまで 歌うよ
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