氷菓子

あれから何時も舌を火傷してるみたい
おんなじ映画の燈に恋焦がれるいたみ

東京の空に夜と朝が交ざりあう
青い夢よどうか醒めないで

口吻だけで僕を幽じこめて
氷を頬張る熱が疾走る
霜焼けの指絡めて笑った
どんなに寂しい恋でも
百万年きみを愛す

どうして記憶は未だ煌めくのと苦笑い
こうして部屋に残る覚えたての甘噛み

花冷えの蝶は風に吹かれ羽ばたいた
春は踊る頬を染めながら

口吻だけで僕を幽じこめて
氷を頬張る熱が疾走る
霜焼けの指絡めて契った
どんなに優しい嘘でも
百万年きみを愛す

宝物のがらくたを抱いて唱えた
「僕は魔法使いなんかじゃない」

青春の渦に心を冷やしていたい
夏の雪は幻になるの

左様ならさえも届かない場所で
つめたいあまいひかりを編む
霜焼けの指絡めて解いた
どんなに叶わない二人でも
百万年きみを愛す

あれから何時も舌を火傷してるみたい
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