花雨

どうしてそんなに 優しく笑うの?
肩を濡らして そっと 差し出してくれる傘

立ち止まって 一人きりで
彷徨っていた 土砂降りのような日々も
君との今日に 繋がっていたのなら
美しく思えるよ

風に舞う花のような 雨が降る果てしない空
ずぶ濡れになって 凍えた僕だって
何も言わず抱きしめてくれる
胸の奥 曇っていた 戸惑いもこの痛みも
君の優しさで 綺麗に滲んで
僕はありのまま 笑っていたんだ

嬉しい明日も 冷たく悲しい昨日も
かけがえのない 毎日になっていく

風に舞う花のような 雨が降る果てしない空
君が微笑んで そこにいるだけで
見えなかった道だって見える
胸の奥 溢れていた 嬉しさで染まる涙
こぼれないように ぎゅっと抱きしめてくれた
その優しさに映る 僕はありのまま 笑ってるんだ
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