青春にして已む

時よ止まれ 今が一等 美しいだろう
光るしぶき 僕らは青春にして已む

公園のベンチ ジリジリ熱帯び
目紛しいばかりのさっきまでが夢に思える

噴水で戯れる子どもが笑う
投げ出した学生鞄が眩しい

全力で駆けた 馬鹿げた理由で
変わっていく君に胸がざわめく
白く飛んだ声 頬撫でる風

この目に焼き付けたい どうか

時よ止まれ 今が一等 美しいだろう
光るしぶき 僕らは青春にして已む

時よ止まれ 今が一等 尊いんだろう
チャイムの音が 愁いの朱 落として 鳴る

駄々捏ね子どもは手を引かれ帰る
大人も哀しみ 隠さず泣きたい

還りたいのさ
憧れも挫折も全身震わせ演じ切るんだ
たった一度でもあっただろうか
喪失の後 悔やまなかったこと
どれだけ愛しても愛しきれない
君より一秒長く生きたい
消えないでいて 僕らの世界よ

何度願ったろう どうか

時よ止まれ 今が一等 美しいだろう
光るしぶき 僕らは青春にして已む

時よ止まれ 今が一等 尊いんだろう
チャイムの音が 愁いの朱 落として
月並みの明日を 期待して 鳴る

[時よ進め 今がずっと 美しいだろう
光るしぶき 僕らは青春にして已む]

10年後もその先も君のままで居て
ただ生きてて欲しいの
そう願わずにはいられない

10年後もその先も未来は分からなくても
今を愛して重ねていこう
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