Q.ポップスとアニメソングの作詞法の違いを教えてください。
ポップスで括られるアーティストの場合は、それまでの軌跡が大切にされる傾向があるので、『次はこういうテーマを歌う』という方向性がきっちり設定されているかと思います。もちろん、アニメソングの場合にも同じことは言えるのですが、それ以上に『このアニメのための曲を作りましょう』という前提が強いので、そういったケースはアニメに寄せて書いていますね。
ただ近年では、上記のような線引きが難しいかもしれません。例えば、ポップスのアーティストが、突発的にアニソンを歌うときですね。塩梅が結構デリケートになります。そのアーティストイメージも壊さないようにしつつ、ただタイアップを付けただけにも見えないようにする。そうすると、歌詞が本当に繊細なところの橋渡しをするわけじゃないですか。だから、アーティストとアニメ、どちらのブランドも大事にする。そのバランスが大切なんだと思います。
Q.RUCCAさんはかなり手がける楽曲の幅が広いように感じますが、どうしてそんな多種多様な楽曲を生み出せるのでしょうか。
僕の場合、詞先でオーダーをもらうのは、全体の5%くらいで、あとはほとんどが曲先なんです。そうなると『曲を活かすため』『案件を活かすため』『アーティストを活かすため』に書くことがより前提化するので、自然といろんなテイストの楽曲に引っ張られて、色々なフレーズが出来てくるのだと思います。自分の言葉のクセとか“らしさ”みたいなものは、無意識下でも出てしまうだろうし、そこでの評価は二の次でOKです。あと、僕は”数少ないヒットを当てる”よりも“リリースした楽曲数”を求めているところが結構ありまして。売れない時代だっていうネガティブを、逆に数で越えてやろうと思っているんですよね。だからよく「早いうちに1000曲提供する」ということを口癖にしています。ご依頼さえあれば、インディーズアーティストの楽曲も手がけているので、正確な提供曲数は自分でも把握しきれていないのですが、今700曲ちょっとあると思います。これからも、いろんなアーティストの歌詞を手がけ続けていきたいですね。