ハナノユメチャットモンチー | チャットモンチー | 高橋久美子 | 橋本絵莉子 | チャットモンチー | 薄い紙で指を切って 赤い赤い血が滲む これっぽっちの刃で痛い痛い指の先 枯れてしまったピンク色のバラ 明日はちゃんと水を吸って 元気になりますように どうかどうか 幸せをあげるから 二本足で立つ地球のすみっこ ふらつく体 バランスとれてるかしら トランス状態抜け出せなくて グルグルまわる 明日はどこ 薄い紙で指を切って 赤い赤い血が滲む これっぽっちの刃で痛い痛い指の先 バラのトゲを見ていたら あなたの心の寂しさが 痛い痛い とがった心臓 ドクンドクン 血がめぐる 二本足で立つ(二本足で立つ) 地球の隅っこ(地球の隅っこ) ふらつく体(ふらつく体) トランス状態(トランス状態) 二本足で立つ地球のすみっこ ふらつく体 バランスとれてるかしら トランス状態抜け出せなくて グルグルまわる あなたの声 薄い紙で指を切って 赤い赤い血が滲む これっぽっちの刃で痛い痛い指の先 あなたのトゲが刺さったようで これっぽっちの小さな傷が 痛い痛い まあるい心臓 ドクンドクン 血がめぐる 枯れてしまったピンク色のバラ 幸せをあげるから |
サラバ青春チャットモンチー | チャットモンチー | 高橋久美子 | 橋本絵莉子 | チャットモンチー | 君とよく行った坂下食堂は どうやら僕らと一緒に卒業しちゃうらしい 何でもない毎日が本当は 記念日だったって今頃気づいたんだ 今頃気づいたんだ 卒業式の前の日に僕が知りたかったのは 地球の自転の理由とかパブロフの犬のことじゃなくて 本当にこのまま終わるのかってことさ ひっそりとした教室に座っているのは僕らだけで 何だか少し笑えてきた 空はいい感じの夕焼け色で飛行機雲がキーンて続いていた きっといつの日か笑い話になるのかな あの頃は青くさかったなんてね 水平線に消えていく太陽みたいに 僕らの青春もサラバなのだね サラバ青春 思い出なんていらないって つっぱってみたけれど いつだって過去には勝てやしない あの頃が大好きで思い出し笑いも大好きで 真っ暗闇に僕ひとりぼっち ピンク色の風もうす紫の香りも音楽室のピアノの上 大人になればお酒もぐいぐい飲めちゃうけれど もう空は飛べなくなっちゃうの? サヨナラ 汗のにおいの染みついたグラウンドも ロングトーンのラッパの音も「さようなら」って言えそうにないなあ 君とよく行った坂下食堂は どうやら僕らと一緒に卒業しちゃうらしい 何でもない毎日が本当は 記念日だったって今頃気づいたんだ 今頃気づいたんだ |
恋の煙チャットモンチー | チャットモンチー | 福岡晃子 | 橋本絵莉子 | チャットモンチー | 約束もしないのに 決まってた手と手 きっと今から落ちてしまう 熱くなった チョコレート ひどく甘い匂い わたしは すでに 落ちている ゆるり ゆるり 融けながら 地下鉄は 生温い風 唇たたく 髪の毛の音 寄り添いたいな 鼻歌 口ずさむ その肩に 二人ぼっちに 慣れようか 朝 昼 夜 その先でもいいから 二人言で しゃべろうか 振り返る訳 触れずには いられない 二人よがりに なりたいな 当たりくじだけの くじ引きがしたい 二人占めしていたいから 夢にまで見た夢に 手が届きそう 快速の終着は 知らない街と人 きっと今から落ちてしまう 運命に気づいている 夕暮れは 二人の影を 熱く 赤く 染めてくわ 憧れてるの どこにでも行けそうな その足のサイズ 二人… 二人ぼっちに 慣れようか 逆算はできなくても いいから 二人ぼっちは 好きですか? リズムがあう それだけで恋しいんだ 二人よがりに なりたいな 当たりくじだけの くじ引きがしたい 二人占めしていたいから 夢にまで見た夢に 手が届きそう |
恋愛スピリッツチャットモンチー | チャットモンチー | 橋本絵莉子 | 橋本絵莉子 | チャットモンチー | 今までひとつでも失くせないものってあったかな 今までひとつでも手に入れたものってあったかな どうか無意味なものにならないでね 今すぐ意味のあるものになってね あの人がそばにいない あなたのそばに今いない だからあなたは私を手放せない 今までひとりでは探せないものってあったかな 今までひとりでは作れないものってあったかな どうか無意味なものにならないでね 今すぐ意味のあるものになってね あの人をかぶせないで あの人を着せないで あの人を見ないで私を見てね あの人がそばに来たら あなたのそばにもし来たら 私を捨ててあの人つかまえるの? あの人をかぶせないで あの人を着せないで あの人を見ないで私を見てね あの人がそばにいない あなたのそばに今いない だからあなたは私を手放せない だからあなたは私を手放せない だからあなたは私を手放せない だから私はあなたを想っている だから私はあなたを想っている |
東京ハチミツオーケストラチャットモンチー | チャットモンチー | 福岡晃子 | 橋本絵莉子 | チャットモンチー | スーツケース 引きずってさ 地下鉄の地図 つっこんでさ おろしたての スニーカー すぐに靴ずれ 頼りないなぁ 積まれた段ボール あれもこれも捨てられない 言ったばかりの「さようなら」 今さら後には引けません ハチの巣みたいだ 東京 働きバチの行列だ 私はまだやわらかな幼虫 甘い甘い夢を見てる 「臭いものには蓋をせよ!」 ここじゃ通用しないわ 母さん 荒れ狂う 人と未来 どっちに行けば 正しいの 夢が夢でなくなる東京 おいしそうな花のミツ 私はまだまだ世間知らず 甘い匂いに負けそう ハチの巣みたいだ 東京 働きバチの行列だ 私はまだやわらかな幼虫 甘い甘い夢を見てる そんなに甘くはないよって 早く誰か教えてよ そんなに甘くはないよって 早く誰か教えてよ 夢が夢でなくなる東京 おいしそうな花のミツ 私はまだまだ世間知らず 甘い匂いに負けそう ハチの巣みたいだ 東京 働きバチの行列だ 私はまだやわらかな幼虫 甘い甘い夢を見てる |
シャングリラチャットモンチー | チャットモンチー | 高橋久美子 | 橋本絵莉子 | | シャングリラ 幸せだって叫んでくれよ 時には僕の胸で泣いてくれよ シャングリラ 夢の中でさえ上手く笑えない君のこと ダメな人って叱りながら愛していたい 携帯電話を川に落としたよ 笹舟のように流れてったよ あああ 君を想うと今日も眠れない 僕らどこへ向かおうか? あああ シャングリラ 幸せだって叫んでくれよ 意地っ張りな君の泣き顔 見せてくれよ シャングリラ まっすぐな道で転んだとしても 君の手を引っ張って離さない 大丈夫さ あああ 気がつけばあんなちっぽけな物でつながってたんだ あああ 手ぶらになって歩いてみりゃ 楽かもしんないな 胸を張って歩けよ 前を見て歩けよ 希望の光なんてなくったっていいじゃないか シャングリラ 幸せだって叫んでくれよ 時には僕の胸で泣いてくれよ シャングリラ 幸せだって叫んでくれよ 意地っ張りな君の泣き顔 見せてくれよ シャングリラ 君を想うと今日も眠れない僕のこと ダメな人って叱りながら愛してくれ |
女子たちに明日はないチャットモンチー | チャットモンチー | 福岡晃子 | 橋本絵莉子 | チャットモンチー | あぁ あなたの声が遠くなる 遠く 遠く あぁ あなたの声が遠くなる 退屈な毎日に 色気のない スケジュール メイクもおしゃれも手を抜き出して くすんでいった赤い糸 絡まるエクステンション ひきちぎってさっぱりだわ まとわりつくものはない 今やっと 気付いたの あぁ あなたの声が遠くなる 遠く 遠く あぁ あなたの声が遠くなる 写真が好きな景色たちはポーズして 思い出より美しい思い出のふりで着飾るの したいことが多すぎて 散らかった狭い部屋 何から何まで捨てられたなら どんなにも どんなにも あぁ あなたの声が遠くなる 遠く 遠く あぁ あなたの声が遠くなる 遠く 遠く 走ったって見つからない 叫んだって 届かない 分かってるのは ただ一つ 走ったって見つからない 叫んだって 届かない 分かってるのは ただ一つ |
バスロマンスチャットモンチー | チャットモンチー | 高橋久美子 | 橋本絵莉子 | チャットモンチー | あなたを乗せてやってくる夜行バス ピンク色に見えました あなたを連れて走っていく夜行バス 灰色に見えました 早すぎる三日間 あなたを見送った帰り道 何度も後ろ振り返り無言で歩いた あなたを好きでいてよかったな あなたを待っていてよかったな 新しいスタートラインから 今 走り出すよ二人だけを乗せて あなたを好きでいてよかったな あなたを信じてよかったな ウェディングベルが鳴り響く今 走り出すよ二人だけを乗せて あなたを乗せてやってくる夜行バス ピンク色に見えました あなたを連れて走っていく夜行バス 灰色に見えました 離れて過ごした三年間 あなたが来る日 子どもみたいに 指折り数えた あなたを好きでいてよかったな あなたを待っていてよかったな 新しいスタートラインから 今 走り出すよ二人だけを乗せて あなたを好きでいてよかったな あなたと出会えてよかったな ウェディングベルが鳴り響く今 走り出すよ二人だけを乗せて もう一人では行かないでね 真っ白なバスに乗って 永遠を誓おう 隣どうし座って 虹の橋渡ろう あなたを幸せにするからね 真っ白なバスに乗って 永遠を誓おう 隣どうし座って この愛を祝おう |
とび魚のバタフライチャットモンチー | チャットモンチー | 福岡晃子 | 橋本絵莉子 | | 今 とび魚になって 空と海 バタフライ ちぎれ雲で昼寝して 入道雲に砂糖をかけて 今 とび魚になって 空と海 バタフライ しおからい波を蹴って しぶきがリズムになる ブルー ブルー ブルー ブルー ブルー ブルー ホワイト ブルー 何て果てしない空! 迷子になったちぎれ雲 こっちへおいで こっちへおいで ブルー ブルー ネイビー ブルー 何てやわらかな海! 飛び込んだら みんな魚 あっちにゆらり こっちにひらり ほら わたしにだって 空と海 バタフライ したり顔の太陽め! ヒリヒリ肌で胸ドキドキ ほら わたしにだって 空と海 バタフライ 怖がらないで 目を開けて すべてと一つになる ブルー ブルー ブルー ブルー ブルー ブルー ホワイト ブルー 何て果てしない空! 飛行機雲のらくがき帳 あっちへすらり こっちへするり ブルー ブルー ネイビー ブルー 何てやわらかな海! 飛び出したら銀のシャワー はじけてきらり ほどけたひかり ブルー ブルー ブルー ブルー 高く 跳ぶ もっと高く跳ねたら 見たことない景色がある どこまでいける わたしの翼 深く潜る きっと新しい水 飛び込んでも怖くないわ あっちにゆらり こっちにひらり |
世界が終わる夜にチャットモンチー | チャットモンチー | 福岡晃子 | 橋本絵莉子 | | たとえば孤独な夜が過ぎ わりと良い朝が来る どうせ変わりやしないのに みんな何かに手を合わせてる たとえば虚しく時が過ぎ 馴れ馴れしい静寂が来る しまった!もう世界は終わっていた あの子もその子も不安ぶっ飛ばしてさ いけてないジョークで Hey Hey Hey わたしが神様だったら こんな世界は作らなかった 愛という名のお守りは 結局からっぽだったんだ たとえば砂漠で花が咲き また不幸の種がなる どうせ育ちやしないから みんな何かに目をそらしてる たとえば優しく風が吹き 後悔の兵隊が来る しまった!もう心は穴だらけだ 今もどこかがいろんな理由で 壊れはじめてる Hey Hey Hey わたしが悪魔だったら こんな世界は作らなかった 命の砂時計は 結局からっぽだったんだ 暇つぶし出来る話題を くだらない笑い声と嘘を 探し続けるの わたしからっぽだから わたしが神様だったら こんな世界は作らなかった 愛という名のお守りは 結局からっぽだったんだ わたしが悪魔だったら こんな世界は作らなかった 命の砂時計は 結局からっぽだったんだ |
橙チャットモンチー | チャットモンチー | 橋本絵莉子 | 橋本絵莉子 | | 何も手につかない 白黒の瞳で 私はただひたすら ゼアイズナッシンアイキャンドゥーフォーユー あの頃の私は 何に感動して 何に満足して 自分を理解していたの? どこにも行かないで プリーズドンゴーエニウェア 1年前に戻りたいなんて 何で今さら思えるかな あの頃の私は昨日と同じ今日なんて 考えなかった もうこれ以上行かないで プリーズドンゴーエニモア 目をつぶると歩けないと分かっていたのに 一人つぶっていた 目をそらすと進めないと分かっていたのに 一人そらしていた いつの間にかあなたを傷つけ 思いがけない言葉を発していた 甘えぬき傷つけぬいた私は 今度は何を求めるかな もうどこにも行かないで プリーズドンゴーエニウェア もうこれ以上行かないで プリーズドンゴーエニモア もうこれ以上歩けない もうこれ以上歩けない もうこれ以上歩けない 私は |
親知らずチャットモンチー | チャットモンチー | 高橋久美子 | 橋本絵莉子 | | 親知らずが生えてきたよ 怖いから歯医者には行かない 親知らずが生えてきたよ 誰も知らない間に 大きく口を開いて 仕上げのブラシを 膝枕に頭乗せて 見上げるのが好きだった 家族写真はいつだって 和やかに 色あせず ひとりで暮らす部屋の中 微笑んでいるのです 妹を抱いた母親と真面目過ぎる父親と まるで昨日のことのよう まるで昨日のことのよう あっという間に時が過ぎ いつの日か優しくなって 明日明日と気長なふりで「ありがとう」とか何を今更 たまに帰ればご馳走 もう子どもじゃないのにね ああ だけどやっぱり あなたの子でよかった 家族写真は今もまだ 和やかに 色あせず 広くなった家(うち)の中 微笑んでいたのです 写真の中の2人の目がとても強いから 私がここにいる意味 わかった気がしたのだよ この幸せがあなたの幸せであること この悲しみがあなたの悲しみであること 大丈夫!写真はこれからも 和やかに 色あせず ひとりで暮らす部屋の中 光を放っていくのです 私もいつかこんなふうに人を愛せるだろうか 幸せの意味を誰かとわかりあえるだろうか 親知らずが生えてきたよ 怖いから歯医者には行かない 親知らずが生えてきたよ 誰も知らない間に |
ヒラヒラヒラク秘密ノ扉チャットモンチー | チャットモンチー | 高橋久美子 | 橋本絵莉子 | | 抜け出せない迷路の中 回り回ってまたスタート きっと最悪も最高もワンプレートでやってくる 深夜2時をまわって 目 爛々と 非常事態 胃 淡々と この思い吐き出しそう ヒラヒラと開いて秘密の扉 サクサクと咲く 内緒のつぼみ アスファルト持ち上げて陽の目を見る日は 生まれたての陽 ビリビリ破れた 勇気の旗も ムザムザと辿る 戻れぬ過去も 全部捨ててこの目で陽の目を見る日は どこにもない陽 僕らが出会った瞬間を忘れてなかった 走馬灯巡る 誰でも―つや二つは秘密をお腹に隠しているの? 深夜4時もまわって 血 凛々と 非常事態 一二の三で この殼を 大脱走! ヒラヒラと開いて秘密の扉 サクサクと咲く 内緒のつぼみ アスファルト持ち上げて陽の目を見る日は 生まれたての陽 ボロボロで闘う リングの隅 ジリジリと燃やす 裸の命 平凡をふり払い手に入れたいのは 眩しすぎる陽 朝は起きるだけの朝じゃない 夜は眠るだけの夜じゃない あくびする細胞の粒が鐘の音を待ってる カラフルに重なるクレヨンみたく鮮やかに生きるだけ ヒラヒラと開いて秘密の扉 サクサクと咲く 内緒のつぼみ アスファルト持ち上げて陽の目を見る日は 生まれたての陽 オメオメと泣いても 終わらぬ雨 シラジラ白けても 変わらぬ日々 いま拳突き上げて陽の目を見る日は どこにもない陽 |
風吹けば恋チャットモンチー | チャットモンチー | 高橋久美子 | 橋本絵莉子 | | はっきり言って努力は嫌いさ はっきり言って人は人だね だけどなぜ窓ガラスに 映る姿気にしてるんだ? だけどなぜ意地になって 移る流行気にしてるんだ? はっきり言ってお伽話は罠 期待したってかぼちゃはかぼちゃ だけどもうだめみたいだ 何だか近頃おかしいんだ だけどもうだめみたいだ 何だか近頃おかしいんだ 走り出した足が止まらない 行け! 行け! あの人のところまで 誰にも抜かれたくないんだ 風! 風! 背中を押してよ 足が止まらない 行け! 行け! あの人のところまで 誰にも負けたくないんだ 風! 風! 背中をおしてよ はっきり言って熱い人は苦手 他はどうあれ私は私 だけどこれが本当みたい 新しい私がこんにちは だけどこれが本当みたい 新しい私よこんにちは 走り出した足が止まらない 行け! 行け! あの人の隣まで 誰にも抜かれたくないんだ 風! 風! 導いておくれよ 足が止まらない 行け! 行け! あの人の隣まで 誰にも渡したくないんだ 風! 風! 導いておくれよ 騒ぎ出した胸が止まらない 行け! 行け! あの人の隣まで 生まれ変われる気がするんだ 風! 風! 導いておくれよ 恋は止まらない 行け! 行け! 私の両足 走り出した恋は止まらない 行け! 行け! 私の両足 |
染まるよチャットモンチー | チャットモンチー | 福岡晃子 | 橋本絵莉子 | チャットモンチー | 歩き慣れてない夜道を ふらりと歩きたくなって 蛍光灯に照らされたら ここだけ無理してるみたいだ 大人だから一度くらい 煙草を吸ってみたくなって 月明かりに照らされたら 悪い事してるみたいだ あなたの好きな煙草 わたしより好きな煙草 いつだって そばにいたかった 分かりたかった 満たしたかった プカ プカ プカ プカ 煙が目に染みるよ 苦くて黒く染まるよ 火が消えたから もうだめだ 魔法は解けてしまう あなたは煙に巻かれて 後味サイテイ 真っ白な息が止まる 真っ黒な夜とわたし いつだって そばにいれたら 変われたかな マシだったかな プカ プカ プカ プカ 煙が目に染みても 暗くても夜は明ける あなたのくれた言葉 正しくて色褪せない でも もう いら ない いつだって あなただけだった 嫌わないでよ 忘れないでよ プカ プカ プカ プカ 煙が雲になって 朝焼け色に染まるよ |
Last Love Letterチャットモンチー | チャットモンチー | 福岡晃子 | 橋本絵莉子 | | わたしの知らないところで 傷ついてはいませんか? 誰も見えないところで 泣いてはいませんか? 涙は 他人に見られて 初めてカタチになるの 涙は 他人に見られて 初めて輝き出すのです わたしの知らないところで わたしに傷つけられてはいませんか? 過去は生きてく都合で 形を変えてしまうもの あなたは ひとに愛されて 初めてあなたになるの あなたは ひとを好きになって 何度もあなたになるのです わたしの届かぬあなたへ 愛のある日々を 栄光の結末を どうか あなたに あなたに |
8cmのピンヒールチャットモンチー | チャットモンチー | 高橋久美子 | 橋本絵莉子 | | 消せないメールの行方 冷めにくい熱だった 太陽が迎えにきても 覚めにくい夜だった 化石になった脳みそが 私のからだを支配して 寝返りを打つたびに 右左にコロコロ 8cmのピンヒールで駆ける恋 月を見て綺麗だねと言ったけど あなたしか見えてなかった あの光はね 私たちの闇を照らすため 真っ黒の画用紙に空けた穴 袋とじになった最終章 中身はわかっていたけど 山のように積もった あなたに埋もれたまま 歩幅を合わせて歩いた 転ぶとわかっていたけど 痛みも忘れてしまうの あなたは優しいから 8cmのピンヒールで駆ける恋 ねぇ私のこと全部わかるって言ったけど あなた何も見えてなかった この涙はね あなたの全てを盗むため 真っ白いハンカチにつけた染み 月を見て綺麗だねと言ったけど あなたしか見えてなかった あの光はね 私たちの闇を照らすため 真っ黒の画用紙に空けた穴 8cmのピンヒールで駆ける恋 |
ここだけの話チャットモンチー | チャットモンチー | 橋本絵莉子 | 橋本絵莉子 | | 今から歌うこと ここだけの話にしておいてね 欲望は心に 隠しておきたいの 本当は 秘密 秘密 近道したい 雨に濡れることなく 風に飛ばされることなく ずるがしこくても笑ってね 卑怯者でも遊んでね 悲しみたくない 涙に濡れることなく 途方に暮れることなく 鈍感だって笑ってね 楽しいことだけ教えてね 見たい顔があるの 聞きたい声があるの 目が覚めたら 喜びを鳴らして おはよう 今日もよろしくお願いいたします 忘れたくない スタートした瞬間にだけ 見えるゴールを 思い出したい つまずいた瞬間にだけ 与えられるエネルギーを 見たい顔があるの 聞きたい声があるの 目が覚めたら 喜びを鳴らして おはよう 今日もよろしくお願いいたします 見たい顔があるの 聞きたい声があるの 目を閉じても 喜びは心に おやすみ 明日もよろしく つづく つづく |
バースデーケーキの上を歩いて帰ったチャットモンチー | チャットモンチー | 高橋久美子 | 橋本絵莉子 | チャットモンチー | バースデーケーキの上を歩いて帰った マンションの向こうまでろうそくは続いて あとどれくらい 吹き消すだろう あとどれくらい 繰り返すだろう 月もない環七通りを歩いて帰った マンションの向こうまで街灯は続いて あとどれくらい 吹き消すだろう あとどれくらい 繰り返すだろう 希望と絶望を ハッピーなバースデー どっかの誰かの クラッカーの音 シャンパンの泡 ハッピーなバースデー 今夜も街中 揺らめく炎 消してしまえば すべてはまた藪の中 ハッピーなバースデー さえない私に 主人公の道 スポットライト差す ハッピーなバースデー 今夜も街中 吹き消す覚悟は できている 酸いも甘いも藪の中 繰り返し 希望と絶望 繰り返し 希望と絶望 |