8cmのピンヒールチャットモンチー | チャットモンチー | 高橋久美子 | 橋本絵莉子 | | 消せないメールの行方 冷めにくい熱だった 太陽が迎えにきても 覚めにくい夜だった 化石になった脳みそが 私のからだを支配して 寝返りを打つたびに 右左にコロコロ 8cmのピンヒールで駆ける恋 月を見て綺麗だねと言ったけど あなたしか見えてなかった あの光はね 私たちの闇を照らすため 真っ黒の画用紙に空けた穴 袋とじになった最終章 中身はわかっていたけど 山のように積もった あなたに埋もれたまま 歩幅を合わせて歩いた 転ぶとわかっていたけど 痛みも忘れてしまうの あなたは優しいから 8cmのピンヒールで駆ける恋 ねぇ私のこと全部わかるって言ったけど あなた何も見えてなかった この涙はね あなたの全てを盗むため 真っ白いハンカチにつけた染み 月を見て綺麗だねと言ったけど あなたしか見えてなかった あの光はね 私たちの闇を照らすため 真っ黒の画用紙に空けた穴 8cmのピンヒールで駆ける恋 |
ヒラヒラヒラク秘密ノ扉チャットモンチー | チャットモンチー | 高橋久美子 | 橋本絵莉子 | | 抜け出せない迷路の中 回り回ってまたスタート きっと最悪も最高もワンプレートでやってくる 深夜2時をまわって 目 爛々と 非常事態 胃 淡々と この思い吐き出しそう ヒラヒラと開いて秘密の扉 サクサクと咲く 内緒のつぼみ アスファルト持ち上げて陽の目を見る日は 生まれたての陽 ビリビリ破れた 勇気の旗も ムザムザと辿る 戻れぬ過去も 全部捨ててこの目で陽の目を見る日は どこにもない陽 僕らが出会った瞬間を忘れてなかった 走馬灯巡る 誰でも―つや二つは秘密をお腹に隠しているの? 深夜4時もまわって 血 凛々と 非常事態 一二の三で この殼を 大脱走! ヒラヒラと開いて秘密の扉 サクサクと咲く 内緒のつぼみ アスファルト持ち上げて陽の目を見る日は 生まれたての陽 ボロボロで闘う リングの隅 ジリジリと燃やす 裸の命 平凡をふり払い手に入れたいのは 眩しすぎる陽 朝は起きるだけの朝じゃない 夜は眠るだけの夜じゃない あくびする細胞の粒が鐘の音を待ってる カラフルに重なるクレヨンみたく鮮やかに生きるだけ ヒラヒラと開いて秘密の扉 サクサクと咲く 内緒のつぼみ アスファルト持ち上げて陽の目を見る日は 生まれたての陽 オメオメと泣いても 終わらぬ雨 シラジラ白けても 変わらぬ日々 いま拳突き上げて陽の目を見る日は どこにもない陽 |
海から出た魚チャットモンチー | チャットモンチー | 福岡晃子 | 橋本絵莉子 | | たいして綺麗じゃない景色 ここで 心静かに 揺れている たいして意味のない涙 ひとり 言葉足らずに こぼれ落ちる あぁ 知ってしまった 光の世界 まぁ 言ってしまえば 退屈な記憶 バイバイ 沈没船に夢を乗せて 旅に出る あなたは ただのロマンチスト 無いものねだりは楽だけど 持ってないのを 認めないで たいして静かじゃない夕暮れ いつも どこか彼方で 暮れてゆく 誰にも褒められない歌と ここで 溺れながら 流されながら あぁ 知ってしまった 上辺の世界 さぁ 言ってしまえば 窮屈な自由 コイコイ 沈没船に夢を乗せて 迎えに来た あなたは いつもロマンチスト 無いものねだりは止まらない 落ちてる答え 拾わないで わたしは 海から出た魚 気持ちいいのは もう飽きた 無いものねだりで終わらない 落ちた鱗は あなたにあげる |
染まるよチャットモンチー | チャットモンチー | 福岡晃子 | 橋本絵莉子 | チャットモンチー | 歩き慣れてない夜道を ふらりと歩きたくなって 蛍光灯に照らされたら ここだけ無理してるみたいだ 大人だから一度くらい 煙草を吸ってみたくなって 月明かりに照らされたら 悪い事してるみたいだ あなたの好きな煙草 わたしより好きな煙草 いつだって そばにいたかった 分かりたかった 満たしたかった プカ プカ プカ プカ 煙が目に染みるよ 苦くて黒く染まるよ 火が消えたから もうだめだ 魔法は解けてしまう あなたは煙に巻かれて 後味サイテイ 真っ白な息が止まる 真っ黒な夜とわたし いつだって そばにいれたら 変われたかな マシだったかな プカ プカ プカ プカ 煙が目に染みても 暗くても夜は明ける あなたのくれた言葉 正しくて色褪せない でも もう いら ない いつだって あなただけだった 嫌わないでよ 忘れないでよ プカ プカ プカ プカ 煙が雲になって 朝焼け色に染まるよ |
CAT WALKチャットモンチー | チャットモンチー | 高橋久美子 | 橋本絵莉子 | | 私がいなくなったとしても 誰かに残った思い出は 生き続けるだろうか そんなこと考えながら いつの間にか明るくなったカーテンの向こう ビルの隙間から それでも私を照らしているよ あぁ 今日もこの目で 街を見られるよ あぁ 今日もこの耳で あなたの声を聞けるよ あぁ 今日もこの口で 高らかと歌を歌えるよ ねぇねぇそこの子猫ちゃん 手を差し出したけれど チラリとこちらをふり返り 知らんふりして歩いて行った ねぇねぇだけど子猫ちゃん ひとりどこまで行くの 小さな体を凛として わかるもんかと歩いて行った 私が泣こうが笑おうが お構いなしにテクテクと 私が泣こうが笑おうが お構いなしにテクテクと あぁ 今日もこの手で必死に 何かつかもうとしているよ あぁ 今日もこの胸は 息を吸っては吐き出して 10分後も10年後も 同じように生きているだろうか 私がいなくなったとしても 3分おきに電車は揺れて きれいにきれいに 花は咲き 戦いは止むことなく コーヒーショップは店を開け 子猫は歩くテクテクと コーヒーショップは店を開け お構いなしにテクテクと でも誰かに残った思い出は 生き続けるよ でも誰かに残った思い出は きっと生き続けるよ あぁ 今日もこの目で 街を見られるよ あぁ 今日もこの耳で あなたの声を聞けるよ |
余談チャットモンチー | チャットモンチー | 橋本絵莉子 | 橋本絵莉子 | | 眠りにつく瞬間を知ってる? 私は知らない 眠っている自分を知ってる? 私は知らない 体と地球 平行な間に 無数の気持ち 閉じた目 口の上に浮かんでる 話は尽きない ただ現実ではありえない 夢の中では実際に 起きたら忘れてるくらい おいしいご飯を食べたり 理不尽でむかつく話でも 納得できたりする それは知ってるよ 恋をする瞬間を知ってる? 私は知らない 恋をしてる自分を知ってる? 私は知らない ただ現実なのか夢なのか いや現実でも実際に 瞼の裏をスクリーンにして 明日の予告を観て 楽しみで待ちきれなくなって ぜんぜん眠れなくなるの それは知ってるよ これは余談 どれも余談 明日には響かない ああ そう うん いや でも べつに そっか なんか あのさ 起きたら忘れてるくらい おいしいご飯が食べたい 理不尽でむかつく話でも 納得してみたい 瞼の裏をスクリーンにして 明日の予告が観たい 楽しみで待ちきれないほどの 今日の続きがいいなあ |
ハイビスカスは冬に咲くチャットモンチー | チャットモンチー | 高橋久美子 | 橋本絵莉子 | | やりたいことだけやって 生きていけたら最高 朝から夢まで笑って 死んでいけたら最高 要は私のポリシーと それからあなたの愛情と つまりは運とツキの問題で 難しいことは明日考えましょう 空は赤 海は白 地球はガラス張り 羽ばたけど 羽ばたけど 天知れぬ 本当の事など 誰知らぬ さあ 私を何色に 好きだから好きだって 胸を張れたら成功 寝ても覚めても 酔いしれる恋なら結構 だけど私のプライドと それからあなたの必要性と つまり万年リラックスの平和ボケだし 危険な道も悪くはないね 星は青 雪は黒 地球は二階建て 潜っても 潜っても 底知れぬ 疑うことなど 誰知らぬ 空は赤 海は白 地球はガラス張り 迷っても 迷っても 進んでく 私は私で 進めてく さあ これから何色に 信じることだけやって 生きていけたら最高 朝から夢まで笑って 死んでいけたら最高 |
あいまいな感情チャットモンチー | チャットモンチー | 高橋久美子 | 橋本絵莉子 | | 小さくなったブランコに乗って おもいっきり漕いでみれば 空が逆さまになって 落っこちてしまいそう I my me mine 初めてプレゼントもらった I my me mine くじらのついたシャープペンシル I my me mine にぎりしめた手の中熱くって こっそりと教室に戻る 小さくなったブランコに乗って おもいっきり漕いでみれば 二人乗りをした君が ぼんやり記憶に蘇る I my me mine あいまいな感情だけど I my me mine あなたを愛せると思うの 私はブランコに乗って くじらをとびこえるから 小さくなったブランコに乗って おもいっきり漕いでみれば 空が逆さまになって 落っこちてしまいそう |
長い目で見てチャットモンチー | チャットモンチー | 福岡晃子 | 橋本絵莉子 | | 長い目で見てよ もっと 長い目で見てよね そのときが来れば やれるはずだから そっと見守ってて 長い目で見てよ もっと 長い目で見てよね 雨のち晴れのち 虹が見たいなら まだ見守ってて 長い目で見てよ もっと 長い目で見てよね やばい時になれば やばい顔するから ちゃんと見守ってね どんどん長い目になって 待ちすぎて首も長くなって まるでエイリアン そうか! エイリアンは 人類の未来 長い目で見すぎた みんなの行く末 ヤバくない? そうでもない? だけど もう少し その時まで ほっとこうかな 長い目で見てよ 長い目で見てよ 長い目で見てよ でも たまにはお尻叩いていいよ 長い目で見てよ 長い目で見てよ 長い目で見てよ もっと |
LOVE is SOUPチャットモンチー | チャットモンチー | 福岡晃子 | 橋本絵莉子 | | 恋に落ちてすぐの二人 具だくさんのスープみたい 足りない色はひとつもない 足りない味はひとつもない 大きめのひとくち 未来の味しか しなかった おいしい顔しか しなかった 恋をしてしばらく二人 一晩おいたスープみたい 飽きない味を追求する 飽きないために追求する 上品なひとくち 幸せの味しか しなかった おいしい笑いが 飛び交った 恋を愛に変えた二人 朝に飲むスープみたい さらりとおなかにおさまって さらりと愛を確かめ合う いつかは出逢う 極上の味 焦らず たゆまず 怠らず さらに じっくりと時間をかけましょう 全部飲み干しても 二人は 永遠に LOVE is SOUP 今 コトコト Lovin' LOVE is SOUP 今 ホットホット Lovin' |
風吹けば恋チャットモンチー | チャットモンチー | 高橋久美子 | 橋本絵莉子 | | はっきり言って努力は嫌いさ はっきり言って人は人だね だけどなぜ窓ガラスに 映る姿気にしてるんだ? だけどなぜ意地になって 移る流行気にしてるんだ? はっきり言ってお伽話は罠 期待したってかぼちゃはかぼちゃ だけどもうだめみたいだ 何だか近頃おかしいんだ だけどもうだめみたいだ 何だか近頃おかしいんだ 走り出した足が止まらない 行け! 行け! あの人のところまで 誰にも抜かれたくないんだ 風! 風! 背中を押してよ 足が止まらない 行け! 行け! あの人のところまで 誰にも負けたくないんだ 風! 風! 背中をおしてよ はっきり言って熱い人は苦手 他はどうあれ私は私 だけどこれが本当みたい 新しい私がこんにちは だけどこれが本当みたい 新しい私よこんにちは 走り出した足が止まらない 行け! 行け! あの人の隣まで 誰にも抜かれたくないんだ 風! 風! 導いておくれよ 足が止まらない 行け! 行け! あの人の隣まで 誰にも渡したくないんだ 風! 風! 導いておくれよ 騒ぎ出した胸が止まらない 行け! 行け! あの人の隣まで 生まれ変われる気がするんだ 風! 風! 導いておくれよ 恋は止まらない 行け! 行け! 私の両足 走り出した恋は止まらない 行け! 行け! 私の両足 |
Last Love Letterチャットモンチー | チャットモンチー | 福岡晃子 | 橋本絵莉子 | | わたしの知らないところで 傷ついてはいませんか? 誰も見えないところで 泣いてはいませんか? 涙は 他人に見られて 初めてカタチになるの 涙は 他人に見られて 初めて輝き出すのです わたしの知らないところで わたしに傷つけられてはいませんか? 過去は生きてく都合で 形を変えてしまうもの あなたは ひとに愛されて 初めてあなたになるの あなたは ひとを好きになって 何度もあなたになるのです わたしの届かぬあなたへ 愛のある日々を 栄光の結末を どうか あなたに あなたに |
やさしさチャットモンチー | チャットモンチー | 橋本絵莉子 | 橋本絵莉子 | | 太陽いつ沈んだの ビルに隠れて見えなかった 私と一緒にいて どこにも隠れたりしないで 明日雨でも 明後日雨雨でも 私を照らして それがやさしさでしょう? 私と一緒にいて どこにも呆れたりしないで 明日ダメでも 明後日ダメダメでも 私を許して それがやさしさでしょう? |